こんばんわカオスです
気まぐれにBJの感想を書き込んでいますが
「おばあちゃん」は好きな話しの一つです。
最後のBJの台詞「それをききたかった」の
一言が、話しを引き締めていますね。
お金にがめつくて、口の達者なおばあちゃんは
家族に、「困った年寄り」扱いをうけている
ああ、、、年をとるとみんなひがみっぽくなって
お金しか信用出来なくなるのかな〜?
などと思っていたら、実は息子の命を助けてくれた
名医との約束を果たそうとしていた。
お涙ちょうだいと、言われようと なんと言われようと
この話し好きです。
一生懸命 生きていた、一生懸命 自分の息子の命代を
最後まで払おうとする、お婆ちゃんはけっして
過去の人ではなかったんだ。って感じですね。
薮内です。
BJ 第89話 「おばあちゃん」
BJの法外な?手術料について判ったような気持ちで
論じたりしていますが、この話を読むと「さて、あまりにも法外な
手術料を取ることが正当な報酬とはいえ、正しいのだろうか」と
考えさせられます。
お母さんに助けられた息子は、母を救うことを決心するが
BJはその言葉が聞きたかっただけのような気がします。
でも、3000万は取るんだろうな。
その事が母への恩返しだとばかりに息子は思うでしょう。
でも母子2代に渡って「お金を返す」事だけにその生涯を
費やすのは何か釈然としないものを感じますね。
薮内 覚
おがわです。
BJ 第89話 「おばあちゃん」 出演キャラクターリスト(出演順)
伊万里大作・・・・・・・・・・・・・・BJの車をヒッチハイクする男
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・律子
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子供
ブラック・ジャック・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ヒョータンツギ・・・・・・・・・・・・・車の中にぎゅーぎゅー詰めになって
いるもの
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・男の母
フランケンシュタイン博士・・・甚大先生
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・甚大先生の妻
主役の男に「I.L」の伊万里大作。「鳥人大系」にも出ていました。
律子とお母さんは分かりませんでした。
甚大先生には古くからの科学者キャラ、フランケンシュタイン博士。
頑固者の医者役が似合っています。
その奥さんですが、特定はできませんでしたが、モデルは手塚先生の
お母さんじゃないでしょうか。写真で見る手塚先生のお母さんも眼鏡を
かけた上品で知的な風貌の女性です。「がちゃぼい一代記」にちょっと
だけ出てくる手塚先生のお母さんともよく似ています。「マコとルミとチ
イ」にでてくるおばあちゃんとはちょっとデザインが異なりますが。
母親の愛を描いたこの作品に自分のお母さんを少しでも登場させたかった、というこ
とではないでしょうか。
だとすると母親思いの手塚先生らしいなあ、と思うのですが。
おがわさとし
虫媒花です。今晩は。
第89話「おばあちゃん」について:
> みなさん今晩は。金沢みやおです。
> 発作によるよろめきが表れています。どうしてこういう絵が描けてしまうの
> だろう。うまいな〜。
ほんとですね。
> おがわです。
> 頑固者の医者役が似合っています。
> その奥さんですが、特定はできませんでしたが、モデルは手塚先生の
> お母さんじゃないでしょうか。写真で見る手塚先生のお母さんも眼鏡を
私も手塚先生のお母さんに似ていると思います。
> 薮内です。
> でも母子2代に渡って「お金を返す」事だけにその生涯を
> 費やすのは何か釈然としないものを感じますね。
このご意見にも賛成!
さて。
虫媒花は、このおばあちゃんの心理について、ひとつ疑問が
湧きました。
おばあちゃんは、息子と嫁に、なんでずっと本当のことを隠して
いたんでしょうか?
「お前が昔死にかかったときに治療してくれたお医者に、払うって
約束したんだから。本来、お前が出してもいいお金なんだよ。
出しなさいよ」と、息子に言うこともできたのじゃないかしら?
え、それをしゃべってしまったんじゃ話にならない、って?
(笑)
それもそうですが・・・
私も人の子の母なので、母親の気持ちとして考えてみます。
おばあちゃんは、息子を甚大医師に託したあとも、それで安心は
せず(できず)、神仏(?)に祈り、そして誓ったんじゃない
でしょうか?
「もし息子を助けてくれたら、治療代は、必ず私の力ひとつで
払います」と。
おばあちゃんは、息子を連れ去ろうとする「運命」と取引を
したつもりだったのじゃないでしょうか?
お医者には、お金を払うことでお礼ができます。
でも、「運命」には、自分が何かで犠牲を払うことによって
「つぐない」をするしかない。そう感じていたのでは?
もし、それをしそこなえば、「運命」はまた息子の命を危うく
するかもしれない・・・
そう考えると、誓いは頑固に守るしかなかったのではないで
しょうか?
願をかけるとき、信心深い人は、水ごりをしたり、お百度参り
をしたり、嗜好物を断ったりして、自分に苦しみを課します。
それによって、「運命」(神仏、超自然の力)と取引をするの
でしょう。
おばあちゃんは、働くことができるうちは、その収入を差し出し、
ろくに働くことができなくなってからは、息子夫婦からもらうお金
を差し出しました。いささかも、自分が楽をして治療代を払おう
とは考えなかった。
甚大医師が亡くなり、払う意味がなくなった治療代を払い続けた
ことも不合理です。
が、これも同じことでしょう。
おばあちゃんの行為は、ひたすらな自己犠牲でした。
自分の人生をすべて捧げると誓ったから、息子は助かった。
だからとことん捧げ尽くさなければならないんだ、という理屈。
これは、甚大医師に向けられたものではなく、自分の中の
(無宗教だとしても)「信仰心」みたいなものだったと思うの
です・・・・
虫媒花
おはようございます。カオスです
虫媒花さん書き込み
わーい虫媒花さんだ〜 ご登場するのを楽しみにお待ちしていました。
> 第89話「おばあちゃん」について:
> 虫媒花は、このおばあちゃんの心理について、ひとつ疑問が
> 湧きました。
生意気にも、ちょっと反論(?)させていただきます(^_^)
> おばあちゃんは、息子と嫁に、なんでずっと本当のことを隠して
> いたんでしょうか?
私は人の親になったことはありませんが、子供の頃から
父方の「おばあちゃん」と生活しているので、孫の目から見た
第89話の「おばあちゃん」についてですが、
「息子」に弱みを見せない。「親」なんだから。という
気骨を私はこの「おばあちゃん」から感じます。
私の祖母も「勝ち気で、かくしゃくとしています」ので
常々その「言動」でそれを感じます。
さっするに弟89話「おばあちゃん」の生まれた年代も
明治・大正? この頃は昨今と違い「親は親らしく」
「男は男らしく」という信念?があるのでは?
> 「お前が昔死にかかったときに治療してくれたお医者に、払うって
> 約束したんだから。本来、お前が出してもいいお金なんだよ。
> 出しなさいよ」と、息子に言うこともできたのじゃないかしら?
ですので、この「お前の命代」というのは「親」として
絶対、言えなかったのではないでしょうか?
> 私も人の子の母なので、母親の気持ちとして考えてみます。
> おばあちゃんは、息子を甚大医師に託したあとも、それで安心は
> せず(できず)、神仏(?)に祈り、そして誓ったんじゃない
> でしょうか?
でも、この「祈る・願かけ」には「他言厳禁」というのも
ふくまれそうですので、虫媒花さんのおっしゃる事も「おばあちゃん」の
心理状態なのでしょうね・・・
BJの中でかなり好きな作品です。
虫媒花です。
カオスさん、さっそくレスありがとうございました。
> おはようございます。カオスです
> 「息子」に弱みを見せない。「親」なんだから。という
> 気骨を私はこの「おばあちゃん」から感じます。
> ですので、この「お前の命代」というのは「親」として
> 絶対、言えなかったのではないでしょうか?
な、なるほどー。
手塚先生にとって、「おばあちゃん」とはかような年代の
人なんですね。激動の時代を生き抜いた女性は強いのでした!
ううう、うちのおばーちゃんは、ちゃっかりしてて、
「これこれ、こういうわけだから、代金いただきます」と
子供にも言うタイプなんです。このタイプはタイプで、別の
形の強い女だと思うけど・・・
(私も、このちゃっかり型のばーちゃんになりそうです)
> でも、この「祈る・願かけ」には「他言厳禁」というのも
> ふくまれそうですので、虫媒花さんのおっしゃる事も
「おばあちゃん」の
> 心理状態なのでしょうね・・・
あ、そうか。
はい、そうなんでしょうね。 ← 自分で言ってて、フォロー
していただいてから気がつきました。
願をかけたら、しゃべってはいけないのでした。
> BJの中でかなり好きな作品です。
申し遅れましたが、私も好きです。
BJは、ラストで3000万円をふっかけますが、なんとなく、
まけてくれそうな雰囲気・・・
息子の「一生かかっても払います」という言葉を聞くことが
できれば、あとはことさらに高い金額はいらない、と言いそうな
BJですよね。
虫媒花
宮川です。 BJ 第89話 「おばあちゃん」 感想
ドケチのおばあちゃん、その裏に隠されていた真実を
息子が知ったとき、母への感謝となる。
忠実な人間性が描きだされるとき、人はそこまで堅実に
なれるのだろうかと思い感動する。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、墨一色。ページ数、P24。
ページ割り、扉表紙、P97.本文−P98〜P120。
発行日、75.9.08.
Takehisa Miyagawa