薮内です。
第84話 「デベソの達」
今この話がこうして語られるにはぴったりのタイミングですね。
手塚先生は予言者かと思いますね。
主人公の「達ちゃん」はここぞと思うところから化石の他に「やじり」や
「土器」を掘り出すすごい能力があるようで、掲載時がもう少し後
なら題名が「神の手(ゴッドハンド)の達」になっていたかも知れませんね。
掘り出す物は当然ながら「旧石器」に設定されたでしょう。
石器は年代測定が出来ないのであんなことがまかり通った
ようですが、達の化石は年代測定できるのでしょうか。
読んでいて一瞬ですが「原人イシ」の話を思い出しました。
ストーリーは違いますけれど。
この話も先生好みか、主人公が死んでしまうのですね。
話としてはラストのコマが達の死によって生きてくることは事実ですが
少しは生きている内に栄光を与えてやっても良いのではと思います。
薮内 覚
佐藤和美です。
上野の科学博物館には、昔から(今でも)入り口を入ったところに恐竜の全身化
石が置いてあります。それを見るたびに、となりに人間の骨格標本は置いてない
なぁ、と思ったもんです。
みなさんこんばんは。金沢みやおです。
BJ一周年記念のよもやま話をしているうちに、かんじんの感想文が後回し
になってしまいました。さーて、途切れず、気長に続けましょ。
「デベソの達」
いくらか与太郎で、しかもデベソだったために、クラスメートにバカにされ
続けてきたデベソの達っちゃんでしたが、化石掘りの才能を、学校の先生に
見出され、自信と生きがいを見つけることができました。
なにか一つ得意分野があれば。それに自信を持てれば。やって行ける、生き
て行ける。周囲の者が、才能に気づき、当人に気づかせ、伸ばすチャンスを
与えることができれば、なおすばらしい。
中学生の頃、私もどっちかと言えばいじめられ役の方だったから(スポーツ
がダメだったのです)、こういう話は身につまされますね〜。
かろうじて理科が得意だったから救われたけれど、でなければ今ごろは、萎
縮したままの大人になって、うだつの上がらないサラリーマンとして日々を
送る…あ今がその通り、うだつが上がってません<おぃ笑。
私事はともかく…。せっかく恐竜の化石を独力で掘り出す偉業を成し遂げる
寸前まで来たのというのに、この悲劇。どうしても一人で最後までやりたい
ため、達っちゃんは手術後というのに無茶をして、若い身で帰らぬ人に。
薮内さんと同意見です。手塚先生は、達っちゃんを死なせて悲劇にしてしま
いましたが、もっと現世で報われてもよかったのでは?。
それから。早い者勝ちで書いてしまいますが。達っちゃんの絵柄・タッチが
松本零士タッチにしてありますね。「男おいどん」風の短足キャラで、冒頭
BJが運転する自動車のメーターや、ダッシュボードの陰のつけ方も、松本
タッチです。今回の話の内容と、松本零士マンガとの関連が全然なさそうな
ので不可解です。松本タッチにするべき、どのような必要があったのか?。
松本零士ファンによる分析を期待します。
JUST U さん、いかがですか?(と突然振る)。
薮内 覚 様☆ MLの皆様☆
そろそろクリスマス気分になってきたbpnのNでございます。
> 第84話 「デベソの達」
> この話も先生好みか、主人公が死んでしまうのですね。
実はこの 「デベソの達」 が、Nと黒男様との最初の出会いで
ありました。
クラスメートが夢中になって(単行本を)読んでいるのを、
後ろからヒョイと覗き見したのです。
それで、大泣きしてしまって…。
以来、手塚先生の悲劇ものを拝読するたびに、この「デベソの達」
を思い出すのですねぃ…。
(今思うと、中学校の理科室の骨格模型が 「タツ」 という
ニックネームで呼ばれていたのは、BJファンの先輩が
学校にいたからだな…そだそだ、コーラス部にいた…)
========================================
恐竜大好き☆bpnのN
おがわ@恐竜ファンです。
BJ 第84話 「デベソの達」 出演キャラクターリスト(出演順)
?・・・・・・・・・・・・・・・・・三角達吉
ブラック・ジャック・・・・・ブラック・ジャック
ヒゲオヤジ・・・・・・・・・・考古学者伴俊作
ゴルゴ13・・・・・・・・・・・ゴルゴサウルスの化石発掘を見る男
十銭ハゲ・・・・・・・・・・・記者
下田警部・・・・・・・・・・・達吉の先生
?・・・・・・・・・・・・・・・・・達吉の祖母
金沢さんの言うとおり達吉はちょっと松本零士風です。
ダメ男のイメージってことで「男おいどん」あたりを意識したのかも
しれませんね。
あるいは、達吉のモデルが松本零士本人ということもありうるかも。
松本さんも化石とか好きそうだし。
「デベソの達」というと僕はゴルゴ13を思い出します。
このベタさ加減がなんともいい。
ゴルゴサウルスはアルバートサウルスに名前が変わったんじゃな
かったけ、と思って、ネットで少し検索してみたんですが、「70年代に
改名された」とある文章と「やはり別種」としてある文章と両方見つけ
ました。結局今はどうなってるんでしょう?
ブロントサウルスは「アパトサウルス」に名前を変えて久しいですが、
いまだになじめない。「石森」に「ノ」が入るよりなじめない。
ゴルゴサウルスもゴルゴサウルスのままでいてくれたほうが個人的
にはうれしいんですけどね。ゴルゴ13のギャグもそのまま使えるし。
おがわさとし
おがわさとし様☆ MLの皆様☆
ディズニー映画の 「ダイナソー」 を観に行きた〜〜〜い!
bpnのNでございます。(↑ 試写会の抽選券はハズレた…)
おがわ様の BJ出演キャラクターリスト を、いつも本当に楽しみに
いたしております☆
ああっ!? こんなところにあのキャラが!? という発見は、
恐竜の化石発掘にも似た(?)快感かもしれませんねん☆
> ゴルゴサウルスはアルバートサウルスに名前が変わったんじゃな
> かったけ、と思って、ネットで少し検索してみたんですが、「70年代に
> 改名された」とある文章と「やはり別種」としてある文章と両方見つけ
> ました。結局今はどうなってるんでしょう?
> ブロントサウルスは「アパトサウルス」に名前を変えて久しいですが、
> いまだになじめない。「石森」に「ノ」が入るよりなじめない。
> ゴルゴサウルスもゴルゴサウルスのままでいてくれたほうが個人的
> にはうれしいんですけどね。ゴルゴ13のギャグもそのまま使えるし。
ゴルゴサウルス…そいえば、最近耳にしませんねぇ…いえ、恐竜に
知り合いがいる訳ではありませんけれども…。
Nも、ゴルゴサウルスとゴルゴ13の組み合わせには、
きゃはは☆
と喜んでしまったひとりですので、ゴルゴサウルスの行方は、ちと
気になるところですねん。
(そんな細かいところに気がつかれた おがわ様って、やっぱり
スゴイ…☆)
これからも、楽しい発掘レポートを、よろしくお願いいたします!
========================================
フライドチキンは恐竜の味? bpnのN
追伸:
> 近所の石川古本店にも「W3」ののってるサンデーが何冊か置いてある
> ので号数を知らせていただければ見ておきますよ。
ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!?
本当ですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
MLの皆様って、なんておやさしい方ばかりなんでしょうっ☆
そうおっしゃってくださるだけで、嬉涙ボロボロのNでございます。
捜索中の週刊少年サンデー残り2冊とは、以下の御本なのです。
1965年(昭和40年) 52号
→ 表紙が 「W3」 なのですぅ☆
あまり見ないイラストなので、なんとしてでもゲットしたいと
思っておりますぅ☆
1966年(昭和41年) 02号
→ 表紙は 「シェーをしているゴジラ」 でして、ゴジラファンの
方々が、すでに囲い込んでしまったかも…? と、その
所在が心配なNでございます…★
あ、あと、ついで…みたいで申し訳ございませんが、以下の
週刊少年マガジンも捜索中でございます…。
1965年(昭和40年) 05号,12号,13号,14号
「W3」 のマガジン版は、復刻が出ておりますので、オリジナル
でなくてもノーカットで読むことができますけれども、やっぱり…
b様p様n様の下僕といたしましては、オリジナルのマガジンは
バイブルみたいなものでございますから…。
すでに入手して、自宅で発掘中のサンデーにつきましては、
…もうしばらくお待ちくださいませ…。
本当に、無造作に積み上げている訳ではないんですけれども、
1冊1冊、袋に包んで保管してあるものですから、中身を
ちゃんと確認するには、袋をあけて…という遠回りな作業が…★
でもでも、おがわ様や皆様のお気持ちがよくわかりますですっ☆
発掘して、何かを発見しはじめると、すんごい楽しいですね!
そんなきっかけを作ってくださったMLの皆様に、あらためて
大感謝! でございまあす☆
星野です。
On Sun, 3 Dec 2000 02:50:00 +0900
おがわ@恐竜ファンさん wrote:
>ゴルゴサウルスはアルバートサウルスに名前が変わったんじゃな
>かったけ、と思って、ネットで少し検索してみたんですが、「70年代に
>改名された」とある文章と「やはり別種」としてある文章と両方見つけ
>ました。結局今はどうなってるんでしょう?
>ブロントサウルスは「アパトサウルス」に名前を変えて久しいですが、
>いまだになじめない。「石森」に「ノ」が入るよりなじめない。
>ゴルゴサウルスもゴルゴサウルスのままでいてくれたほうが個人的
>にはうれしいんですけどね。ゴルゴ13のギャグもそのまま使えるし。
恐竜の化石はあちこちからバラバラに発見されるので、同じ恐竜が別の恐竜と
して登録されてしまう場合があるそうです。名前が二重登録されている場合は
雑誌に最初に発表された名前が採用されるそうで、ブロントサウルスの場合も
最初に雑誌に発表されていたアパトサウルスが採用されました。
アルバートサウルス、ゴルゴサウルスはいずれもティラノサウルスの仲間です
からまだ分類がはっきりしていないのではないかと思います。(ジュラシック
パークに名前だけ出てきた)バッカー氏等が未分類の化石を見て妙な絵を描く
と突然新種に分類したりしまうので訳が分からない状態なのでしょう。
ティラノサウルスの仲間は大きさや出身地、その他の特徴から
・ティラノサウルス
・ゴルゴサウルス
・アルバートサウルス
・タルボサウルス
・ダスプレトサウルス
などなどたくさん居りますです。タルボサウルスは上野の科学博物館のホール
でがんばっています。(でべその達の骨はないですけど:-))ゴルゴサウルスと
いう名称もまだ無くなったわけではないようです。桜にもソメイヨシノや大島
桜、江戸彼岸、山桜、冬桜などがあるのに似ているのかもしれません。
発見場所が異なるために同じ恐竜の異なる成長段階や性別の違いを別の恐竜と
して登録している場合も多くあると思いますので、恐竜の名前はどんどん淘汰
されるのだと思います。遺伝子でも見つかれば手っ取り早いのでしょうが、そ
うすると本当にジュラシックパークができてしまうので嬉しい。:-)
クローンの場合、遺伝形質は同じですが成長段階で決定される表現形質が異な
りますのでクローンでも同じ固体に成長することはあまり考えられないです。
野菜や花卉とかと同じに全く同じ条件で一緒に育てられれば(ほぼ)同じ人間が
生まれるかもしれませんが、花卉栽培で同じ花を咲かせても形や大きさが異な
るように(=マルカム博士の言うところのカオスの為に)確率的に難しいかと思
います。
--
HOSHINO Hitoshi
星野です。
申し訳ありません、訂正いたします。
調べてみたところ、1913年に発掘されたゴルゴサウルス・リブラツスは
1970年にアルバートサウルス・サルコファグスと同じものであると分類
され、どちらもアルバートサウルス・リブラスと改称されたそうです。
(二つの名前を混ぜた?)ゴルゴサウルス・スターンベルギはアルバート
サウルスの幼竜に分類されました。
アルバートサウルスは不完全な化石から1905年の論文の中で命名された
恐竜だったのですが、その後の検討でゴルゴサウルスと同じものである
とされたのです。経緯からするとゴルゴサウルスでもいいような気がす
るのですが。もともとはティラノサウルスの化石の不完全であったため
に前肢が三本指として再現されていたのが原因だそうです。ゴルゴサウ
ルスは先にほぼ完全な骨格が発掘されたので前肢が二本指なのがよくわ
かった。だからティラノサウルスとアルバートサウルスは近い種類に考
えられたのだけれど、ゴルゴサウルスは別の種類だとされたのです。
歴史的にはアルバートサウルスよりもゴルゴサウルスとして発掘された
化石のほうが多いので名称はゴルゴサウルスのほうがメジャーだったよ
うです。ダスプレトサウルスも最初はゴルゴサウルスの化石だと思われ
ていた。
# だったらゴルゴサウルス・サルコファグスにすればよかったのに
今回参考にした資料(平凡社動物大百科別巻恐竜)が1988年のものと少し
古いのと、ネットで調べた時にはゴルゴサウルスとアルバートサウルス
とが併記されているサイトもありましたので、もしかしたら再分類され
ている可能性もあります。
--
星野 均
星野さんとみなさんへ。
>クローンの場合、遺伝形質は同じですが成長段階で決定される表現形質が異な
>りますのでクローンでも同じ固体に成長することはあまり考えられないです。
冒険小説の好きな方は(映画にもなってますけど)、[ブラジルから来た少年]がおスス
メです。
ああっこれ以上は言えない。だってネタバれなんだもん。
石原亘
虫媒花です。
ご無沙汰しまして、申し訳ありません。
寝不足で半分意識不明ですが、頑張って書きます。
第84話「デベソの達」について:
この回のラストシーン、上野の国立科学博物館の恐竜の展示室
なんですけど、私も恐竜大好きでよく行きました。
博物館の建物は、建ってから百年近くたっている、クラシカルな
建物です。そのため、ただでさえ部屋が暗く感じるのに、展示して
あるものが「骨」ですから、ちょっとホラーな感じがただよって
いるんです。
そこに本当の人骨が飾ってあったら・・・きっと、ちょっとや
そっとの怖さじゃなかったと思うんですが・・・
骨になる前の「デベソの達」が、ボーッとしたキャラなのと、
「達も、恐竜の化石の横にいられて幸せなはずだ」と感じられる
終わり方なので、救われました。
達のキャラが、もしこうじゃなかったら、読後感は悪かったかも
しれないなあ。
知恵遅れぎみの少年が、ただひとつのことにかけて並みはずれた
能力を発揮する、という設定では、先日の「水頭症」を連想し
ました。
「水頭症」の場合は、明るい未来が予測できる終わり方でしたが、
この回では、可哀想に達は死んでしまいます。
土砂崩れを招いた轟然たる雨の降る中、倒れている達の体の下から
流れ出ている大量の血。
悲劇性の強い結末に、胸が詰まりました。
昔の子供は、喧嘩すると、相手に向かって「お前のかーちゃん、
デーベソ!」と悪態をついたものです。
デベソって、医学的にはこういうものなんだ、と知らされた回
でもありました。
虫媒花
宮川です。 BJ 第84話 「デベソの達」 感想
達吉は嵌頓ヘルニア、ひどいデベソである。
友達から馬鹿にされていますが、しかし化石の発掘に能力
がある。彼は恐竜の化石の大発見をする。
ヘルニアの手術をBJにしてもらうが、ひどい雨となり
発掘現場の化石が雨で流されそうなのを気にして、
無理に現場へ出ていき死ぬ。
ラスト、展示会場の恐竜の化石の横にある人間の骨格標本が
達吉であるこを誰が気づいただろうか・・・。
化石というかその発掘する作業は大変ですが、少年の頃、近くに
古代から平安初期の発掘現場があり、毎日掘りにいきました。
何が出てくるのかなという未知の期待・夢があってわくわくしながら
夜になるまで掘ったことがありました。
それで達吉の気持ちが何となく判るような気がします。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、墨一色。ページ数、P25。
ページ割り、扉表紙、P49.本文−P50〜P73。
発行日、75.8.04.
Takehisa Miyagawa