おがわです。
BJ 第79話 「弁があった!」 出演キャラクターリスト(出演順)
キリコ・・・・・・・・・・・・・・・・ドクター・キリコ
ブラック・ジャック・・・・・・・ブラック・ジャック
ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ユリ
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリコの父
今回は5人しか出てこないんですが、レギュラーキャラ3人以外は
分かりません。オリジナルキャラの可能性も高いと思います。
作品としてはシンプルで緊迫感のある作品です。
BJを読んでいていつも感心するのは出だしの部分で、最小限のコマ数
で作品に引きこんでしまう手際がすばらしいですね。
今回もまずキリコがいきなりブラック・ジャックの家にやってくるところか
ら始まっていますが、これが、普通にまずユリが来て、その後を追って
キリコが、という構成だとこの緊迫感は出ない。
手塚先生の短編作家としての上手さですね。
ラストはいったんハッピーに見せかけておいてからの、残酷な幕切れ。
あざとくも鮮やか。
それにしても髪を切ったキリコは一輝によく似ているなあ。
眼帯が逆だけど。
おがわさとし
薮内です。
おがわさん、いつも出演リストありがとう。
知っていたら教えて欲しいのですが
ドクター・キリコのキリコは氏名の氏か名か
どちらなんでしょう。
もし苗字なら、妹の名前は「さつま」で
お父さんは「エド」にして欲しかったな。
この話はドラマとして確かに素晴らしいと思います。
ペリーメイスンの法廷ドラマを見ているようで話に
ずんずんと引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいます。
名作じゃないでしょうか。
テレビより、舞台で演じたら良いような気がするのですが
このMLには演劇好きの方が揃っておられるようなので
感想を書いていただけたらと思います。
手塚先生はこの「弁を探す」トリックをいつ考えられたのでしょうね。
秋田書店はBJで生きてる会社ですから「BJの裏話」をチャンピオンの
手塚番の方に書かせたら面白い読物が出来るし、やるべきと思います。
FCにも投書しようかな。
おがわさんは書きました。
> それにしても髪を切ったキリコは一輝によく似ているなあ。
> 眼帯が逆だけど。
いいとこ突いてるな、おがわさんの話を読むのが楽しくて
私もがんばって続けています。
薮内 覚
みなさんこんばんは。金沢みやおです。
「弁があった!」
呼吸器系のどこかに穴が開いているはずなのに見つからない。
なぜ見つからないのか?。それを見つけるためにBJが試みた、手術の常識
を破る方法とは?。
それらのアイデアがピリッと効いた、おもわず納得の本作です。
タイヤチュープのパンク場所がわからない時は、チューブを水につけてブク
ブクっといわせるに限る。その応用ですね。
手術中にかわされる専門用語頻出の会話や、自在腕に取り付けられた拡大鏡
などの小道具、拡大鏡を通して見る、ウロコを重ねたような気管の様子など
も、こちらの好奇心を引きました。
ドクター・キリコの白髪(銀髪?)や薄い瞳の色は、死神の風貌を体現した
わけではなく、キリコの父親や妹もそうであるところを見ると、そういう
家系(遺伝)なのだということが分かりました。
それにしても。キリコにあとわずかの我慢があれば父親が助かったものを…。
初登場したとたんにあの世行きとは、キリコのオヤジさんも気の毒です。
タイトルだけはちょっと…。なぜ手塚先生は、せっかくのアイデアのネタを
ばらすようなタイトルを付けたんでしょうかね?。
ネタをぼやかしつつ素直に付けると「穴があった!」になるはずですが…。
虫媒花です。
仕事と家事の合間にひもとくBJ。
短くて、すぐに読めるところが、ことさら良いです。
文庫もバッグに入れて持ち運び易くて便利ですが、未収録が
結構あり、順番も掲載順とかなり違うのが、悲しいですね。
さて第79話「弁があった!」について:
おがわさんも指摘されているとおり、↓
> BJを読んでいていつも感心するのは出だしの部分で、最小限のコマ数
> で作品に引きこんでしまう手際がすばらしいですね。
> 今回もまずキリコがいきなりブラック・ジャックの家にやってくるところか
> ら始まっていますが、これが、普通にまずユリが来て、その後を追って
> キリコが、という構成だとこの緊迫感は出ない。
> 手塚先生の短編作家としての上手さですね。
ほんとに構成の妙を感じる今回です。
あと、キリコが過去を話すシーンが見所かな?
(私だけがそう思ったのかも)
戦場で怪我をして、死にきれず、安楽死させてやると喜んで
死んでいった人々・・・
これって、説得力ありますものねえ。
手塚先生は、戦争のこととなると、実際の戦争を知らない
若い漫画家が描けない、鋭い表現をたくさん見せてくださいます。
このキリコの体験談も、ずっと私の記憶に残っています。
キリコは、自分のやり方にこだわるあまり、しつこいくらいに
毒薬を使おうとします。
彼は、「目的のためには手段を選ばない」のではなく、
「手段のために目的を選ばない」人なんですね(笑)。
そのこだわりが招いた、ラストの悲劇。
BJはくやしかったろうけれど、キリコはもっとくやしかった
でしょう。なにせ父親なんだから。
この、父親という設定が、キリコのこだわりがハンパでない
ことを、いやがうえにも強調しています。
金沢さんのメール ↓
> タイトルだけはちょっと…。なぜ手塚先生は、せっかくのアイデアのネタを
> ばらすようなタイトルを付けたんでしょうかね?。
> ネタをぼやかしつつ素直に付けると「穴があった!」になるはずですが…。
文庫の英語のタイトルは 「The Killing Doctor」 となってますね。
このほうが良いかしら?
(キリコのキャラがテーマの回だから)
虫媒花
宮川です。 BJ 第79話 「弁があった!」 感想
キリコの父の縦隔気胸を治すBJだが、病気の原因が
判った時は、すでにキリコが毒薬を父に注射してしまっていた。
ここで、キリコの過去が少し判ります。キリコのいた戦場とは、
どの戦争を差しているのかな? 太平洋戦争ならキリコは
えらい年寄りになりますね。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更あり。
P.101.5コマ目。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P75.本文−P76〜P94。
発行日、75.6.30.
Takehisa Miyagawa