[osamushi 8312] BJ第70話 感想
Date: Thu, 21 Sep 2000 19:11:07 +0900 (JST)

 虫媒花です。
 今日は、張り切って書いてます。
 でも、石原さんやグローイングXさんの迫力には全然かないませんね。
 ぐっすん。

 「からだが石に・・・」について:

 人の体が石になる。こんな奇病は実在するのでしょうか?
 あったとしたら、ギリシア神話のメデューサ(ゴルゴン)の話は、
この病気をヒントに創作されたのかもしれませんね。
 ほんとは病気の原因は何だかわかりませんが、こういう病気に
かかった人を見たら、メデューサのせいかも、と言いたくなります
よねえ。

 舞台はイタリア。
 信心深い夫婦の息子が、この「進行性化骨性筋炎」におかされ、
あと二、三年の命と宣告されている。
 BJは、病人の脳を他人の体に移植して助けようと言う。
 その言葉を聞いた(人づてに聞いたのでしょう)父親は、誰かが
事故に合えば息子が助かるものと短絡的に考えて、怪我人を作ろうと
して自動車を暴走させ、誤って身重の妻をひいてしまう。
 妻は産気づき出産するが、生まれた赤ん坊は死ぬ。この赤ん坊
(体が石になる奇病の患者からみれば弟)の遺体に、BJは患者の脳を
入れることにする・・・

 何らかの信仰を持っていらっしゃるかたには申し訳ないですが、
この話のポイントのひとつは、この患者の父母が敬虔なキリスト教徒
であるということだと思います。
 彼らに襲いかかったのは、「神も仏もない」と言いたくなるほど
残酷な試練。息子のひとりは助かっても、ひとりは死ぬ・・・
 それでも「神のおぼしめし」と、神父は言う。

 無信仰の上に、キリスト教に関する知識も乏しい私は、非常にモヤ
モヤとしたわだかまりを持ってしまいます。手塚先生がこの夫婦を
信心深い人たちと設定した真意は、どこにあるのでしょうか?

 そして、もうひとつのポイントは、「死体待ち」の件。
 移植手術を待つ者は、他人の死や負傷を願い、待つことになります。
 この父親も、BJがなまじ「こうすれば患者は助かる」と示唆した
からこそ無茶をしでかしたわけで、BJが希望を与えなければ、
暴走などという犯罪を犯すこともなかったでしょう。

 私は、この話の中でBJが与えられている役割は、「進み過ぎた
医療技術」という概念の擬人化なのかもしれないな、と思いました。
 彼(進み過ぎた医療技術)は、人を救うかに見せて、人を不幸に
してしまうこともある。彼に踊らされて、本来なら持たないはずの
悪い考えを持つ人もいる。彼は神に逆らって人の寿命を延ばすが、
実はそれすらも、神の意思の表れにすぎないのかもしれない・・・
・・・・

 というわけで、どーもカッコいいヒーローではない気がします。
今回のBJは。

虫媒花


[osamushi 8362] BJ  第 70 話 出演キャラリスト
Date: Tue, 26 Sep 2000 01:51:02 +0900

おがわです。

宮川さん、後少しで追いつきますねえ。がんばってください。
自分が生きるために必要なもの、僕もあんまり思いつかないなあ。

BJ 第70話 「からだが石に…」 出演キャラクターリスト(出演順)

  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・BJに付き添う人
  ブラック・ジャック・・・・・・ブラック・ジャック
  レッド公・・・・・・・・・・・・・神父
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・少年の母
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・少年
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・医師
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・少年の父

いやー、今回はほぼ全滅だな。
これだけ「?」が並ぶといっそ気持ちいいですね。(負け惜しみ)
どなたか気がつかれたら教えてください。

石になった少年が公園に飾られている絵はちょっと「サンダーマスク」
のラストを思い出させますね。
  
おがわさとし


[osamushi 8438] BJ第70話感想
Date: Sat, 07 Oct 2000 13:55:44 +0900

 みなさんこんにちは。金沢みやおです。
 昨日の地震には、大阪の私もヒヤリとしました。会社4Fの作業室に居ましたが、
 積み上げてある試作機のラックがゆらゆらするのを見つめながらも足が動かず、
 ゆれている2分程のあいだ固まってしまいました。
 被災地の方にはお見舞い申し上げます。

 [8419] 宇根さん
 パプアニューギニアにワマヌ山ですか!。いろいろな新事実が出てくるので
 興味津々です。ご紹介の地名サイトものぞいてみましたが、膨大な地名が
 カバーされているのには驚きました。えー、私の方は残念ながら新発見は
 ありません。「ワマヌ」「チアキルイ」「コケキ」「トケハ」などで、ネット
 検索(infoseek や goo など)をしてみましたが、成果はありませんでした。
 ぼちぼち行きま〜す。

 「からだが石に……」

 ドラマチックです。映画みたいです。BJがまたも驚天動地の脳移植手術を
 します。いくらなんでも、生まれたての新生児を相手に脳移植だなんて、
 首がすわらないどころか頭蓋も固まっていない赤ちゃんを相手に、そりゃ
 ダメだろう、無理だろうとは思いますが、そこんところは目をつぶって。

 今回の話で私が好きなのは、各登場人物のタイプがハッキリしていて、それ
 ぞれの動機の流れや反応に無理がない所ですね。
 BJも政府役人も、おかみさんも飲んだくれのダメおやじも、神父さんも
 それぞれ良い。

 特に飲んだくれオヤジは良いです。彼の、息子を愛するあまりの無謀な行動
 が物語を動かしました。助演男優賞をあげます。

 神父さんがちょっと演じ足りないかな。脳移植をするためには「あとは死体
 待ちですなァ」というBJ。それを聞いた神父さんは、(この東洋から来た
 男はなんということを言うのか。少年を助けるためとはいえ、人の死を願う
 のか。おそろしい。彼は悪魔に近いのか。そんなことが許されるのか。)
 と、ひとコマの間に考えたはずなんです。

 でも(ページ数の関係で?)、途中の心境の変化はすっとばして、最終ペー
 ジでは(赤ん坊はそのために生まれたんだ)「神がくださったのだ!」「た
 ぶん…………」と言って、物語を締めくくっています。ページ数が許せば、
 BJへの反対、彼との対決が見たかったですね。

 このイタリアの寒村の神父さん。88話「報復」の億万長者(にしてマフィア
 のゴッドファーザー)ボッケリーニ氏の兄上です。という設定はどうでしょう。
 どちらもイタリア人で、顔が同じレッド公。兄は神父で弟は極道!。


[osamushi 8696] BJ 第70話 感想
Date: Sun, 19 Nov 2000 20:56:33 +0900

宮川です。 BJ 第70話 「からだが石に・・・」 感想

BJとしては、ストーリーがノーマル的な話し? からだが石になる奇病
の少年。BJは脳を他の人間へ移植する方法を考えていた。父親は、
その脳を移植する人間を求めて子供たちを車で引こうとするが、自分
の奥さんを引いてしまった。奥さんは妊娠中で、子供は生まれたが死産
した。BJは少年の脳を死産した赤ん坊に移植する。
血がつながっているから上手くいくかもしれない・・・。

コミックスの収録は、「植物人間」 4卷 37話に入れ替え。

<補足>

・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。

・週間チャンピオン連載時の刷り色、墨一色。ページ数、P18。
 ページ割り、扉表紙、P57.本文−P58〜P74。
 発行日、75.4.28.

Takehisa Miyagawa


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