おがわです。
第68話 「えらばれたマスク」 出演キャラクターリスト(出演順)
ブラック・ジャック・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラック・ジャックの父
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・蓮花
今回はほとんどお手上げ。
蓮花については、「地球を呑む」のミス・クリトスがちょっとあやしい。
といっても同一キャラというにはちょっと・・・
さて今回の話ですが、第29話「ときには真珠のように」に続き、BJの
過去が明らかになる話なのですが、そのあとの第115話「不発弾」で
の設定とはかなりの矛盾があります。
まず、「不発弾」では父親の失踪は例の事故の後のことなのですが、
この話では父親は事故のことを知らないようです。
また母親の死は当然事故の後のことなのですが、ここでは母親の
死の時点でBJは手術を受けておらず、母親の死因とBJの受けた
手術は無関係なものということになっているようです。
BJの設定が、話が進むにつれ少しずつ作られていったものである
ことがよく分かりますね。
おがわさとし
カオスです〜
BJ感想会の常連メンバーの書き込みがないので
にぎやかしに出てきました〜。
常連メンバーの様な気のきいた事は出来ませんけど・・・
とりあえず感想
BJの本名をこの話で初めて知った様な気がします。
幼いBJと母親を残して香港に女と逃げたお父さんが
BJに手術の依頼をする。しかも、その愛人(現在の奥さん)の
手術の依頼。「世界一美しい顔にしろ」と父親に言われたBJは
自分の母親(以前父が、捨てた女の顔)にする
父親がBJを愛しているのか、いないのかつかみ取れない
「財産をゆずる者」としてBJを呼び戻したいというのは
口実なのか?それとも照れ隠し?
でも、BJ結局、お母さんの「お父さんを許しておあげ」にも、
お父さんの「戻ってきてくれ」も両方に従わない
親不孝な子供ですね〜。
おがわです。
カオスさん wrote:
>BJ感想会の常連メンバーの書き込みがないので
>にぎやかしに出てきました〜。
ありがとうございます。
一時はどうなることかと思いましたよ。
>BJの本名をこの話で初めて知った様な気がします。
そうですよね。これまで出てきてないですよね。
>幼いBJと母親を残して香港に女と逃げたお父さんが
>BJに手術の依頼をする。しかも、その愛人(現在の奥さん)の
>手術の依頼。「世界一美しい顔にしろ」と父親に言われたBJは
>自分の母親(以前父が、捨てた女の顔)にする。
考えてみれば、「元の顔にしろ」というのが普通だと思うんだけど。
それを「世界一美しい顔」にしたところがこの話のミソではあります
けどね。
>父親がBJを愛しているのか、いないのかつかみ取れない
>「財産をゆずる者」としてBJを呼び戻したいというのは
>口実なのか?それとも照れ隠し?
「骨肉」では、父親と蓮花の間にはもう一人娘がいることになって
いて、さらによく分からない。
このときは娘とはけんかでもしていたのか?家出同然でいないも
のと考えていたとか。
>でも、BJ結局、お母さんの「お父さんを許しておあげ」にも、
>お父さんの「戻ってきてくれ」も両方に従わない
>親不孝な子供ですね〜。
お父さんはまあ何されても仕方ないかなあ、と思いますが、間に
はさまれて結局復讐の道具にされてしまった蓮花さんはちょっと
かわいそうかなと思います。
佐藤さん wrote:
>お父さんがどこに逃げたかですが、
>「えらばれたマスク」、「骨肉」ではマカオ、
>「U−18は知っていた」、「笑い上戸」では香港です。
>(以上、チャンコミ初版で確認)
気がつきませんでした。
全集でもそうなっていますね。
ただチャンコミでは癩(レプラとルビ)となっている蓮花の病名は
全集では「ハンセン氏病」になっていました。
で、このあとのBJ感想の会なんですが、このままどんどん先に
進めちゃっていいもんなのかちょっと迷ってるんですが、さてどう
しましょう。
また一話ずつに戻してもいいとは思うんですが。
ご意見お待ちしています。
おがわさとし
こんにちは。進藤です。
メールってためこむと読むのが大変ですね(^^;
返事を書くのはもっと大変。。。
> BJの設定が、話が進むにつれ少しずつ作られていったものである
> ことがよく分かりますね。
そういえば、僕のかすかな記憶では、BJって手術を受ける前から(?)
体が弱くて、車椅子を利用していたような記述がどこかの話にあったよう
な気がするのですが。気のせいかな。。。
で、ついでに本木版ブラックジャックについて。。。
>こーすけ@今度は最後まで見ることができるか?!
是非今度は最後まで見続けられるようなものであってほしいです。
前回は裏番組のコロンボ見てたほうがよかったとか思った記憶が。
#またピノコは二人なんだろうか。。。。
それでは。
進藤哲央
こんばんは。あしべです。
> 〔進藤さん〕
> そういえば、僕のかすかな記憶では、BJって手術を受ける前から(?)
> 体が弱くて、車椅子を利用していたような記述がどこかの話にあったよう
> な気がするのですが。気のせいかな。。。
第五話「人間鳥」で、そんな感じのシーンが出てきますが、どうでしょう。
車椅子のイカルちゃんに向かって、BJが「これ(顔のツギハギ?)はケガ
じゃないよ。私も昔あなたと同じような立場だった」という謎のセリフを言
い、車椅子に乗った黒男少年の回想が出てきます。
私はこれが非常に気になっていて、一体、手塚先生は最初はBJをどういう
生い立ちにするつもりだったんだろうと、たまに考えてしまいます(笑)。
ケガじゃないということは、生まれつきということでしょうか。
あしべりかこ
虫媒花です。こんばんは。秋らしくなりました。
ngtさん、「緑柱石」の解説ありがとうございました。
> ngt です。こんばんは。
> 「ふたりのピノコ」とは話の流れがかなり違いますし
> ピノコの顔は医学雑誌の子がモデル、という話もでてきません。
> ロミのお墓参りのシーンもありません。
・・そうなんですか・・
でもなんで改編されたんでしょうね・・・
社会派テイスト(?)が弱まり、少女趣味テイスト(?)が強まった
感じと思っていいでしょうか?
さて。第68話「えらばれたマスク」について:
> おがわです。
> さて今回の話ですが、第29話「ときには真珠のように」に続き、BJの
> 過去が明らかになる話なのですが、そのあとの第115話「不発弾」で
> の設定とはかなりの矛盾があります。
> BJの設定が、話が進むにつれ少しずつ作られていったものである
> ことがよく分かりますね。
ひどい矛盾があれば編集者がチェックするものだと思いますが、
それができないほど切羽詰まった状況で描かれた(いつもか?!)
ということですか。
> 佐藤@BJ読みかえし中です。
> お父さんがどこに逃げたかですが、
> 「えらばれたマスク」、「骨肉」ではマカオ、
> 「U−18は知っていた」、「笑い上戸」では香港です。
> (以上、チャンコミ初版で確認)
転々と逃げ歩いたのかな?
誰が追ったんでしょう。当然、本妻だと思います。
でも「おとうさんを ゆるしてやりましょう いい人だったけど
きっと魔がさしたんだよ」と遺言するBJの母が、そんなことする?
あるいは遺言は、死ぬまぎわにやっと達した心境であって、
彼女にも道場寺の清姫のように、逃げた男に追い迫ろうとした
心理的修羅の時期があったのかもしれませんですね。
> カオスです〜
> BJの本名をこの話で初めて知った様な気がします。
カオスさん、ご存じですか?
本名を「黒男だ」と言われたピノコが、
「へんなの ロゼットって しみぬきの広告みたい」って
言ってるでしょう。ロゼットの広告を知らないと、このセリフって
謎だと思うんですが。
古い人は知ってる「ロゼット洗顔パスタ」という美白クリーム
のCMは、アニメで、ガングロの女性「黒子さん」と、
鈴木その子よりは自然な色白顔の「白子さん」という女性が
出てたんですよね。
この白子さんがロゼットを使っていたということで、黒男と
言われたピノコの頭には、黒子さんのキャラクターの顔が、
ボーンと浮かんだんでしょうね。
ピノコの話が出たついでに申しますと、次のシーンではピノコは
キッチンで、溶接工のかぶるようなお面(?)をかぶって、
エビフライ(エビ天?)を揚げています。このお面、いいですね。
私も台所用品として、ほしいです。
> でも、BJ結局、お母さんの「お父さんを許しておあげ」にも、
> お父さんの「戻ってきてくれ」も両方に従わない
> 親不孝な子供ですね〜。
ほんと(笑)。
母親は建前を言って死んでいったんだ、と勝手に考えたか。
本音は違うはずだ、と。
しかし、この「お父さんを許してやりましょう」というセリフを
言ったことによって、お母さんの高潔さ、それに対するお父さんの
卑怯さがきわだつんですよね。
それによって息子BJは、よけいに「父、許しがたし」の思いを
強めたのかもしれないです。
ミーハーの私には、この回の最大の見所はBJの父上の顔でした。
おお!
若い頃はハンサムだったに違いない、なかなかのロマンスグレーでは
ありませんか。
BJにも似てる。うんうん。
BJも、年とったら、きっとこれ系の顔になるのね。うんうん(笑)。
蓮花は、整形された顔を「ベリベリ・・ナイス」と言っているから、
これで満足なのでしょう。
虫媒花
佐藤さんと虫媒花さんとみなさんへ。
> > お父さんがどこに逃げたかですが、
> 転々と逃げ歩いたのかな?
> 誰が追ったんでしょう。当然、本妻だと思います。
> でも「おとうさんを ゆるしてやりましょう いい人だったけど
>きっと魔がさしたんだよ」と遺言するBJの母が、そんなことする?
たぶん、物語の中では描かれなかったけど、おとうさんはとっても有名な、たとえば
大投資家だったんじゃないでしょうか。だから、どこに逃げててもその筋では有名で、
特に誰も探さなくっても "今、奴は香港にいるらしいぜ" ってことになってしまうと
か...。
石原亘
カオスです
>虫媒花さん書き込み
> カオスさん、ご存じですか?
> 本名を「黒男だ」と言われたピノコが、
> 「へんなの ロゼットって しみぬきの広告みたい」って
> 言ってるでしょう。ロゼットの広告を知らないと、このセリフって
> 謎だと思うんですが。
はい、謎でした。(^_^)
>「ロゼット洗顔パスタ」という美白クリーム
> のCM…
なにかの番組 なつかCM特集かなにかでそう言えば
見たことあります。
> ピノコは キッチンで、溶接工のかぶるようなお面(?)をかぶって、
> エビフライ(エビ天?)を揚げています。このお面、いいですね。
> 私も台所用品として、ほしいです。
余談ですが、家の父が仕事で使用しているので「どこに売ってるの?」と
聞きましたら、「ビックサム」とか大工用品を売ってるところで売ってると
教えてくれましたが、かなりかぶりにくい物なので、台所用品として使うのは
どうか?っと言ってました。(^_^)
グローイングXさん、すごいですね。私も手塚作品にはかなり深く
強い思い入れで読んでいるつもりですが、いや、上には上がいらっしゃるんだと
思いました。
ビックXを読み返したくなりました。
みなさんこんばんは。金沢みやおです。
しばらくぶりにBJ感想文です。
「えらばれたマスク」
20年以上前に捨て、それ以後音信不通になった別れた妻の顔を、そんなに
はっきりと覚えているものなのだろうか。と筆を起こしたものの、ためしに
自分の記憶をさかのぼってみたら、ああ意外と憶えているものではないか。
(いや、私が20年前に妻を捨てた、ワケではないです。昔の友人達を思い
出してみた、と言う事。)
確かに、漠然とした印象だけの記憶だったり、顔の部分部分だけの記憶だっ
たりもして、「絵に描け」といわれても困るが、当人が現われたらたちまち
ハッキリ思い出す事確実だ。「顔」というものに対する、人間の認識能力は
とりわけ優れているそうだから、そう簡単には忘れないのかも知れない。
してみるとBJの復讐は、実に巧妙巧緻、アイデアに優れていて、しかも
残酷だぁ〜。BJの父はこれからの毎日を、できれば思い出したくない顔、
記憶の彼方に封印したはずの顔の持ち主と暮らし続ける事になるのだ。
き、厳しいぜBJ(しかも7000万円もとってるし・・・)。大金を出して
「自分への復讐を買って」しまった不憫な親父さん。ま自業自得か。
でも、父が普通の記憶力の持ち主で良かったぞBJ。
これがもし、物覚えの良くない、かつあまり反省という事をしたことのない
男であったら、手術後の新しい顔をひとめ見るなり、
「でかした黒男よ!。おまえの腕に間違いはなかった。これこそ世界一
の美女だ!。こんな美女は見たことがないぞ!。惚れたっ!」
^^^^^^^^
てなことをホザくに違いなく、BJの怨念は一気にぶり返し、堪忍袋の尾は
切れ、メス投げ十連射で、親父にとどめを刺した事間違い無し!。
宮川です。 BJ 第68話 「えらばれたマスク」 感想
BJは、二十年ぶりに父親から電話をもらう。父親の現在の妻「蓮花」
の顔の整形手術をBJは引き受ける。父親は世界一の美女に整形しろ
といい、BJは、母親の顔に整形する。
BJの質問に父は、BJの母親について「今は愛していない」と答えた為
である。これは、BJの父への復讐の一つだったのでしょう。
さて、息子にとって世界一の美女とは、母親であるという事を言い切れ
る人々は世界人口の何パーセントいるのでしょうか?
美女というのが比喩でもかまいませんが。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P19。
ページ割り、扉表紙、P85.本文−P86〜P103。
発行日、75.4.14.
Takehisa Miyagawa