おがわです。
BJ 第65話 「のろわれた手術」 出演キャラクターリスト(出演順)
お茶の水博士・・・・・・・・・・・・考古学者
レッド公・・・・・・・・・・・・・・・・・考古学者
ガニマール・・・・・・・・・・・・・・考古学者
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ミイラ
美土路博士・・・・・・・・・・・・・・医者
ブタモマケル・・・・・・・・・・・・・医者
マグー・・・・・・・・・・・・・・・・・・車にひかれる医者
モクサン・・・・・・・・・・・・・・・・窓から飛び降りる医者
田手上博士・・・・・・・・・・・・・文部省の役人
東南西北・・・・・・・・・・・・・・・文部省の役人
ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
ブラック・ジャック・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ドオベルマン・・・・・・・・・・・・・大学の標本室の男
わりと分かりやすい回。
三人の考古学者にはお茶の水博士、レッド公、それに「メトロポリス」
のガニマール。
階段から落ちる医者は「ミクロイドS」の美土路博士。
文部省から来た男は「0マン」の田手上博士と「ロック冒険記」他の
東南西北。
それと短編「ドオベルマン」の主人公が大学標本室のシーンで出て
きています。
おがわさとし
こんばんは。金沢みやおです。
>[8037] 西澤さん wrote:
>どっちでもなくて、この「BJ第64話」がそのまま収録されているんです。
>他にあと1つ、なんかロボットがサラリーマンになる成人コミック(ってもちろん
>`18禁'って意味ではありません^^;;)で、アトムがゲスト出演している話が載って
なるほど。どちらも「アトムがゲスト出演しているから」との理由でアトムの
別冊に掲載された、というわけですね。
今回おかげさまでポーを読む機会ができました(子供の頃に、ジュブナイル版で
一部の作を読んだだけでした)。ありがとうございました。さて、
「のろわれた手術」
『怪奇!ミイラの呪い!夏休み超常現象スペシャル』♪パパパパーン!。
『日本昔噺 ミイラの恩返し』♪坊や〜よい子だ。という感じでしょうか。
冒頭数ページのミイラ発掘と怪事件の頻発のあたり、てきぱきと快調です。
ミイラがネタなので、BJに行かずにそのまま「三つ目がとおる」になだれ
こんでもすんなりつながりそうです。
考古学者側にしてみればBJは、貴重な学術資料(ミイラ)を勝手に修復
(というか一部破損)するわ、「ミイラは元の墓へ戻してやりたまえ」などと
大きなお世話な事を言うわで、迷惑至極な存在でしょうが、これがBJ流の
「供養」というものでしょうか。
あしべりかこです。一度感想の会に参加してみようと思います。
毎週お題が出ている割には、皆様バラバラなので、少々疑問なのですが、
先に進まない限り自由にやっていいと判断し、65話の感想を書いてみま
した。
◆65話「のろわれた手術」◆
この話は、「BJ」の中でも、一応オカルト系に属するとでもいうべきで
しょうか(「雪の夜ばなし」等と同じ区分?)。
オカルト系の話には個性を消されがちなBJ(と私が勝手に思っているだ
けですが)なので、吹雪の中で札束をばら撒くぐらい派出な演出がないと
物足りない・・・と、思っていたのですが、
>〔金沢みやお さん〕
> 考古学者側にしてみればBJは、貴重な学術資料(ミイラ)を勝手に
> 修復(というか一部破損)するわ、「ミイラは元の墓へ戻してやり
> たまえ」などと大きなお世話な事を言うわで、迷惑至極な存在でしょ
> うがこれがBJ流の供養」というものでしょうか。
破損!そうですよね!!私、気がつきませんでした(笑)。
術後のミイラを見て、学者さんたちはどう思ったのでしょう。きれいに包
帯とか巻いてあっても笑えませんね。
そう思ってみると、この回のBJもなかなか変な人。
手術を終え満足げなBJに対し、変わり果てたミイラの姿を見て凍りつく
学者達、見てみたいです。
「たとえ死体であっても、手術もせずに放ってある傷口を見るのが我慢で
きない性格」というのも、本音か建前か気になるところ。
でも、これは性格というより悪癖ですね。
ストーリーとしては、「ピラミッドの謎」とかいう本に出てきそうです
が、ミイラが発掘されて怒ってるというだけではなく、「私の体も治して
よ!」と主張してる(んですよね?違うのかな)あたりが「BJ」風なの
かな。
君はもう死んでいるんだ、成仏したまえ!という説得ではなく、とりあえ
ず手術してしまうあたり、口下手(笑)なBJらしいし、これで、死体を
手術したこともあるという輝かしい(わけないよ〜)経歴も加わったとい
うことで、めでたしめでたし・・・?
キャラクター話ばかりになってしまいました(笑)。
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芦部
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虫媒花です。
ええー。第65話「のろわれた手術」。
我らがブラックジャック先生、ときどき妙な患者の治療を致します。
動物、コンピューター、宇宙人・・・目に見えない霊魂なんてのも
ありました。いずれも、人外のものでございます。
このたびの患者も、また人外の部類、ミイラです。
発掘されたてのホヤホヤではありますが、死体の乾物、ヒモノで
ございまして・・・
とっくに千五百年も前に死んでおりますから、二度とは死なない。
痛がりもしなけりゃ、苦しみもしない。
インフォームドコンセントなぞと、しち難しいことも申しません。
ちょいと治療のやりかたを間違えたって、医療過誤で訴えるなんてえ
ことも、まず致しませんな。
その点、生きている人間より、よほど楽な患者ではありますが・・・
実はこのミイラ・・・
発掘にたずさわった人たちが、軒並み事故に合って重傷を負うという、
「呪いのミイラ」でございました。
この呪いっぷりがまた、徹底的と申しますか、しつっこいと
申しますか・・・
ケガをした人たちがお医者にかかると、そのお医者まで事故に合って、
ケガをしてしまうという・・・まあ、おっそろしく完全主義の
ミイラで・・・
ジャック先生、初めはこのミイラのせいでケガをした人たちの治療
をするために呼ばれたんですが・・・そのうち、人間たちのケガだけ
でなく、ケガが原因で死んだらしいミイラのケガを「治療」してやる、
と言いだします。
「諸君。私はね、性格として手術もせずにほうってある傷口を見るのは、
がまんできないんだよ。たとえ死体でもだ」
「・・・はあ・・・?」
「はあじゃない。こういうセリフを、ブラックジャック先生が言った
ということだ。そして三人のケガ人のオペと同時進行で、ミイラのオペを
始める・・・」
「ほほー。そこに傷があるから縫う、と。山があるから登る、ってのと
同じ理屈ですね」
「理屈といえば理屈だな」
「それじゃ、穴があいてりゃズボンの膝でも座布団でも縫いますか」
「かもしれない」
「スパゲティの穴でも、トンネルでも・・・」
「いや。おまえな、わたしはブラックジャックではないから、わかる
わけがない・・・しかし、わたしが考えるに・・・このセリフは、
テレだな」
「テレ?」
「ミイラが二十三、四歳の女性で、若いみそらで事故死したものだと
いう説明を受けたときのブラックジャックの顔は、これは明らかに
同情した表情だ。ああ可哀想に、と思ったんだろう」
「依頼を受けたときも、墓をあばいて汚したからだ、みたいなことを
言って、学者のほうに批判的な態度をとってましたからね」
「若くして死んだ女の霊は、慰めてやりたくなるものなんだよ。落語の
ほうにも例がありますよ」
「・・・落語? ははあ・・・」
「釣り好きの、長屋の旦那が、釣り竿をかついで向島の川べりへ。
浅草寺の鐘の音が隅田川に響いて、ぼおおお〜〜〜ん・・・
と鳴ったとき、葦のかげに、ひとつのドクロをみつけた。水死者だな。
哀れに思った旦那が、このドクロに酒をかけ、手向けの句を唱えて、
供養をしてやると・・・」
「供養をしてやると・・・?」
「夜になって、ドクロだった若い女の幽霊が、長屋にお礼に出て来た、
という有名な話さ。のざらし、という題ですよ」
「なーる。漫画のほうも、ミイラの若い女の霊が、ブラックジャックを
助けたようですからねえ」
「ちなみに、手向けの句というのは、
<野を肥やす骨にかたみの薄(すすき)かな、生者必滅会者定離(しょう
じゃひつめつえしゃじょうり)、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏>と
いうんだな。ブラックジャック先生も、この句をつぶやきながら、オペを
した・・・なんてことは、まさかないだろうが」
「ブラックジャックは、四千万円も治療費をふんだくって、儲けた
んです。ミイラの幽霊としちゃあ、特にお礼をしに出てこなくっても
良さそうなもんだけど・・・馬鹿に義理がたい奴で」
「そりゃあ、女もひからびちゃおしまいだねえ、なんぞと言われる
くらいグロなミイラと化した自分を助けてくれた恩人なんだから、
何かで謝意を表したくてしようがなかったんだろうよ」
「けど、ならば、ブラックジャックが一番欲しがるお金を出すのが
筋でしょうに・・・なんだか、霊が工事現場の建材をわざと落とし
て、それから風を吹かせて、ブラックジャックが建材にぶつからない
ように守ってやった形にした・・・てな、不自然な感じに見え
ちゃった・・・」
「ははは。それはなんだよおまえ、幽霊だけに・・・」
「幽霊だけに?」
「出したくても、おあし(お金)はなかったのさ」
はい。おあとの用意がよろしいようで!
テケテン、テケテン♪・・・
虫媒花
宮川です。
BJ 第65話 「のろわれた手術」 感想
古代人ミイラの手術をするBJ。
エジプトでミイラの呪いとかの話しが良くありましたが、ミイラの手術
とは意外な展開?
ミイラの手術後のラストのBJに頭上から鉄骨が落下してきますが、
突風が吹いてBJは助かります。しかし、BJは5コマ目のとおり
動じない。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P107.本文−P108〜P126。
発行日、75.03.17.
Takehisa Miyagawa