こんにちは。虫媒花です。
慣性(感性)の法則ってもんでしょうか?
感想、書いてると勢いでどんどん書けますが、サボって中止してしまう
と、容易に書きだせなくなってしまいますねー。>金沢さーん・・・
で、と。
「おまえが犯人だ!!」について;
銀行強盗に兄を殺された(と思い込んだ)少年が、
仇をうつために、自らオトリに・・・
しかし、強盗が現れたとたん、少年はナイフで自分自身を刺す。
少年としては、BJが嘘の証言さえしてくれれば、強盗に傷害罪まで
着せられる、と計算したのだが、BJは、
「この子が自分で刺した傷です」と、事実を証言する。
BJに裏切られたと思った少年は、BJを非難するが・・・
この、純情熱血おっちょこちょい少年を、アトムが演じています。
この話、いろいろふに落ちない点(たとえば、警察は強盗事件の
被害者が生きていることを、なぜ隠しているんだろう、とか、
少年の親や先生は何をしているんだろう、とか、BJはどうして
もったいぶっているんだろう、とか)があるし、
感動も薄いので・・・
見どころはやはり、シブガキやケンイチら、懐かしい連中を
引き連れて出演してくれた、ツメエリのアトム君なんじゃないかなあ?
今どきの少年(特に17歳くらい???)だったら、
出会いがしらにナイフを出されれば、相当凶悪な銀行強盗だって、
「うわー、絶対やられる!」と思ったでしょう。
しかし、アトム君は相手を傷つけるより、自分を傷つける道を選んだ。
アトムらしい、といえばアトムらしい作戦だったのかもしれませんね。
虫媒花
おがわです。
BJ 第64話 「お前が犯人だ!!」 出演キャラクターリスト(出演順)
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強盗
星光一?・・・・・・・・・・・・・少年の兄
アトム・・・・・・・・・・・・・・・・少年
ブラック・ジャック・・・・・・・ブラック・ジャック
ケン一・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
タマオ・・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
四部垣・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
メルモ(大人)・・・・・・・・・・倒れている少年を発見する女性
ベガー少佐・・・・・・・・・・・・刑事
佐々木小次郎・・・・・・・・・刑事
ヨロメキス・・・・・・・・・・・・・刑事
スパイダー・・・・・・・・・・・・刑事?
この犯人、誰でしたっけ?
どこかで見た顔のような気がするんだけど、分かりませんでした。
アトムのクラスメートの中にも、わからない顔が何人か。
眼帯の刑事は「ノーマン」の鬼教官ベガー少佐。
同じ「ノーマン」からはヨロメキスも登場しています。
あと上には書かなかったけど、刑事の一人はあきらかに刑事コロンボ
がモデルですね。
もう一人、ひげの刑事がやはり分からない。
というわけで、気がついた方がおられましたら、ぜひお知らせください。
おがわさとし
みなさんこんにちは。金沢みやおです。
「おまえが犯人だ!!」
う〜〜〜〜〜むぅ。今回のは、今回のは面白くないなあー。
アトムが出演している話題性だけで、後は特筆すべきことが無いなあ。
豪華な出演者名につられて観に行った映画が、スカ映画だったときの
ような、やりばの'有る'憤りにかられますね笑。
[7873] で虫媒花さんも書かれたように、設定にあちこち無理がありすぎ
だし、BJの意図がいちいち理解不能。
・アトムのお兄ちゃんの命を救っておきながらそれを秘密にするし。
・お兄ちゃんが生きているからそもそも不要なはずの、アトムの無茶な
「おとり作戦」を見過ごしにするし。
・そのためアトムは怪我(自傷)することになるし。
・「犯人が刺したことにして」と懇願するアトムの頼みを、一度は了解
しておきながら、警察ではあっさり事実をぶちまけるし。
お兄ちゃんの回復をまってから、彼の証言でモンタージュを作り警察に
捜査してもらう。アトムには危険なマネはさせない。のが普通でしょうが。
それでは面白くないから、事件性が高まるように、わざわざ必要な情報
を伝えずに、アトムや警察をほんろうしたな?BJ!。
まったく何考えてんだか。BJ!おまえが犯人だ!!!。
西澤です。
From: 金沢みやお
Subject: [osamushi 8025] BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 11:42:04 +0900
> 「おまえが犯人だ!!」
この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
てのも今となってはいい思い出です。
> う〜〜〜〜〜むぅ。今回のは、今回のは面白くないなあー。
> アトムが出演している話題性だけで、後は特筆すべきことが無いなあ。
> 豪華な出演者名につられて観に行った映画が、スカ映画だったときの
> ような、やりばの'有る'憤りにかられますね笑。
以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。
最後には、「死者」が犯人を告発する。ただし、トリックではなくほんとに
「生き返って」るのがBJ流でした。そのために、
> お兄ちゃんの回復をまってから、彼の証言でモンタージュを作り警察に
> 捜査してもらう。アトムには危険なマネはさせない。のが普通でしょうが。
こうしなかったんでせう:)。
こんばんは。金沢みやおです。
[8025] 西澤さん wrote:
>以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
>アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。
ひゃっ!そうなんですかっ!。調子にのって悪口を書き並べながら、それを
知りませんでした。またしても不勉強の馬脚を現してしまいました!。
こりゃいかーん。本屋さんにダーッシュ。創元推理文庫で「ポオ小説全集4」
をゲーッット。「おまえが犯人だ」(分量20ページ)を読み終えました。
なんと、ざっと160年前の作品で、「探偵小説というジャンルそのものの
先祖にあたる小説の一つ」だそうですね!。勉強になります。
で、読んでみた印象ですが、下敷きと言っても小説とマンガの共通性はほと
んど感じませんでした。共通点といえそうなのは、
(1)タイトル
(2)小説 →死体が犯人に向かって「おまえが犯人だ」と言う
(これは探偵のトリック)。
マンガ→死者(と思いこんでいた兄)が実は生きていて「こいつが私を刺
した」と言う(BJがひそかに兄を助けていた)。
の2点でした。2点目については、「死体が言う」のと、「実は生きていた兄
が言う」のとでは、全然印象が別物なので、実質的にはタイトルだけ借りた
と言えるのではないでしょうか。
そもそも、マネをしない手塚先生のことですから、ストーリーまで拝借する事
はないのでしょうが。
兄が死んだことにするために、筋はこびにムリをして、その結果苦しいストー
リーになったのでは、どうもいただけません。
うーーーーーーむ。このお話、原作を読んでから再読しても、私の採点はどう
も上がりそうにないですね〜ってああまた調子にのってエラそうな書き方!。
>この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
>てのも今となってはいい思い出です。
と、西澤さんが書かれたのは、アトムのエピソードにも小説を元にしたものが
あったのでしょうか?。それとも、ポーの小説そのものが掲載されていたの
ですか?。
佐藤@流山です。
以前、「お前が犯人だ」について投稿したことがありましたもので。
>[osamushi 7112] お前が犯人だ
>佐藤和美 2000年3月15日 22:02
>手塚治虫の場合、「灰とダイヤモンド」もそうですが、
>題名だけ借りてくるというパターンがありますよね。
>で、メルマガを見てて思い出したんですが、
>「お前が犯人だ」もそうですね。
>エドガー・アラン・ポーの「お前が犯人だ」と題名が同じです。
>内容は全然違いますけど。
>ポーは短編推理小説を五つ書いて、
>それで推理小説のトリックの原形を創ったといわれてますけど、
>「お前が犯人だ」はその中の一つです。
>創元推理文庫で「ポー小説全集」というのが出てたはずです。
オマケ、私が前に自分の伝言板に書いたものです。
Thou art the man
きのう、ポーの話があったので、もう一つ、ポーの小説の題名の話をやりま
す。
原題は「Thou art the man」です。これをどう訳すかですが、「thou」は
「you」の古語、「art」は「are」の古語です。つまり、「Thou art the man」
は「You are the man」ということですね。これを「汝こそその人なり」と訳
した人もいましたが、一般的には「お前が犯人だ」という題名でとおっているよ
うです。「汝こそその人なり」は直訳的で、「お前が犯人だ」は意訳的ですね。
江戸川乱歩の「何者」のラストで明智小五郎が犯人を指摘する章の題は「Thou
art the man」となっています。クライマックスにふさわしい題ですが、どれだ
けの人がこの意味をわかっていることか。
西澤です。
From: 金沢みやお
Subject: [osamushi 8027] Re: BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 21:53:51 +0900
> >以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
> >アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。
>
> こりゃいかーん。本屋さんにダーッシュ。創元推理文庫で「ポオ小説全集4」
> をゲーッット。「おまえが犯人だ」(分量20ページ)を読み終えました。
> なんと、ざっと160年前の作品で、「探偵小説というジャンルそのものの
> 先祖にあたる小説の一つ」だそうですね!。勉強になります。
す、素早いですね。素晴らしい。
> で、読んでみた印象ですが、下敷きと言っても小説とマンガの共通性はほと
> んど感じませんでした。
そうですね。「下敷き」と言う表現が良くなかったかな…。もちろん、
> そもそも、マネをしない手塚先生のことですから、ストーリーまで拝借する事
> はないのでしょうが。
です。何て言うのが適当でしょうね。オマージュ…でもないし。
和歌で言う「本歌取り」よりも更に`オリジナル'からは独立してますし。
> 「死体が言う」のと、「実は生きていた兄が言う」のとでは、全然印象が別物
> なので、実質的にはタイトルだけ借りたと言えるのではないでしょうか。
むしろ、ポオを知っている人にタイトルで「にやり」としてもらう、程度の意味
合いでしょうか。実際、そういうタイトルでもなければまず連想すらしないと思
います:)。
# ただ、こう言ってはナンですが、この64話はその意味では「タイトル負け」
# してる、のかも…。
# あぁっ、石を投げないで^^;;。
> >この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
> >てのも今となってはいい思い出です。
>
> と、西澤さんが書かれたのは、アトムのエピソードにも小説を元にしたものが
> あったのでしょうか?。それとも、ポーの小説そのものが掲載されていたの
> ですか?。
どっちでもなくて、この「BJ第64話」がそのまま収録されているんです。
他にあと1つ、なんかロボットがサラリーマンになる成人コミック(ってもちろん
`18禁'って意味ではありません^^;;)で、アトムがゲスト出演している話が載って
ました。
アトムのエピソードで小説を元に…と言われてぱっと浮かぶのは「アトム今昔物
語」最終章「雪と共に去りぬ」です。「アトム今昔物語」全体のヒロイン?の設定
じたいが「風と共に去りぬ」のパロディなんですけど。
宮川です。
BJ 第64話 「おまえが犯人だ!!」 感想
キャラにアトムが出てくるお話。
アトムは兄が殺されて、犯人にかたきを取ろうとするが、
BJはアトムのやり方に不満らしい。警察での取り調べに対しても
BJは正論を言う。しかし、次に実はBJに助けられていた兄が姿
をあらわし、一件落着となる。
短い話しの中に、地味でいて話しの展開が圧縮されているような
作品。
「おまえが犯人だ」のタイトルについて、また少し。
エドガー・アラン・ポオ著 ポオ小説全集4 創元推理文庫522
1974.9.27.発行 の中に収録されています。丸谷才一訳。
ポオ小説全集 創元推理文庫は全4巻 別巻1(ポオ詩と詩論)
ポオ全集 東京創元社 全3巻 箱入り。
<補足>
・対照本なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P18。
ページ割り、扉表紙、P107.本文−P108〜P124。
発行日、75.03.10.
Takehisa Miyagawa