虫媒花です。皆様こんにちは。
こにしさん、ショートアラベスクMLに登録ありがとうございました。
えっと。
会津若松のスタジオサークルさんにお電話したら、
7月27日から8月7日まで、市内「しらい画廊」で、
「会津漫画研究会と手塚治虫展」を開催しているとのことです。
私は日取りが合わず、行かれないんですが、もし行かれそうなかたが
いらっしゃいましたら、ぜひ見にいらしてください。
(スタジオサークル電話 0242-27-3088)
では。冷房の温度を思いっきり下げないと気分が出ないBJ「オオカミ
少女」について。
雪深い国境の山、ときたら・・・
私が思い出すのは、忠犬「フライング・ベン」。
私は「フライング・ベン」はアニメ化されるものと信じきって、
「だから動物が主人公なのね」と考えたりしながら(少年ブックを!)
読んでました。
TVアニメの宇宙少年ブーム以前の、東映動画の長編アニメでは、
動物の動きが、とてもきれいに可愛くできていました。
「手塚先生はああいうふうに動物の絵をTVで動かしたいんじゃない
かなー」と思っていたからなんですが・・・
予想ははずれ「フライング・ベン」はTV化されず、手塚調アニマルが
TVで動いたのは「ジャングル大帝」でのことでした。
カラーが美しく、オープニングの(パンジャかレオか?の)
アフリカの絵には毎週感激していました。
話がずれてきましたが・・・(笑)
針葉樹の茂る険しい山は、アルプスでしょうね?
BJを遭難から救った少女は、狼咽。
恩返しに少女の治療をするBJ。
手術のあと、傷が回復するまでに要した期間が3か月。その間に、
少女の小屋を覆っていた雪もとけ、木々に枝には小鳥の姿も見られるように
なります。
同時に、手術の成功により美少女に生まれ変わる、オオカミ少女。
自然界に春が来たことと、少女の境遇にも春(のような明るい状態)が
おとずれたことを、うまく一致させています。
ラストの悲劇は、女の浅はかさを言いたかったのか、亡命者を(よく
確かめもせずに)射殺する兵士(がいるという国の状態)の残酷さを言いた
かったのか・・・
ま、両方でしょうが・・・
銃声を遠くに聞きながら、去っていくBJ(顔は見えないが)の、
風にひるがえる黒マントの寂しげな線・・・
虫媒花
おがわです。
BJ 第63話 「オオカミ少女」 出演キャラクターリスト(出演順)
ブラック・ジャック・・・・・・・ブラック・ジャック
下田警部・・・・・・・・・・・・・国境の食堂にいる男
メイスン・・・・・・・・・・・・・・パスポート検査をする軍人
小田原丁珍・・・・・・・・・・・軍人
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レーカ
ヒョータンツギ・・・・・・・・・ツギだらけの表現
レーカはなにか昔の少女マンガのキャラクターくさいんですが
分かりませんでした。
メイスンはいつもどおりの役柄ですね。
おがわさとし
みなさんこんばんは。金沢みやおです。
「オオカミ少女」
国境警備隊長?のメイスンの「ギロリ」がいいですね「ギロリ」が。
個人的には、そこがこの回でいちばん印象深いコマだったりします。
いかにも警察国家の軍人らしい態度で、戦争映画を見るようです。
せっかく少女を美しく変身させてあげたと言うのに、いつもながらBJは
説明が良くないな〜。
なぜ町に出てはいけないのかを、もっと少女の胸にしっかり落ちるように
きちんと説明しないからこんなことになったじゃないかっ!。
「国境近くを歩いたりしたら、亡命者と思われて、軍隊に射殺されるから
ダメなんだ!」となぜ言わない!。
町へ降りると「殺される」、とはっきり言わないから、少女らしい願望で
いっぱいのレーカは、期待と喜び一杯で山小屋を出てしまい、たちまち銃弾
の犠牲に・・・。
オオカミ少女のレーカは「あたいがこんな顔だから、みにくい人間だけ
助けるのよ」と言うが、こういうセリフをどこかで聞いたような・・・。
「きりひと賛歌」で、きりひとを助けた人間テンプラの麗花がそんな事を
言ってなかったかな〜。今書棚に「きりひと賛歌」が無いので確認できま
せん。彼女のセリフならば、レーカと麗花の関連がつきそうですが。
話かわって、BJのセリフ。
「さいわい かわいているうえに寒さがきびしいので
不潔さがなくって いい」
う〜、私は、こういうさりげないセリフが好きなんです〜。
さりげないけど、医学的・科学的に正確で(正確そうで)、具体的なセリフ
が良いです。う〜ん、賢そうで好きっ!。
BJオリジナルでは、こんな「賢そう」なセリフをぜひぜひ盛り込みたい
ものですが、そこんところが難しそう〜。
おがわです。
金沢さん wrote:
> オオカミ少女のレーカは「あたいがこんな顔だから、みにくい人間だけ
> 助けるのよ」と言うが、こういうセリフをどこかで聞いたような・・・。
> 「きりひと賛歌」で、きりひとを助けた人間テンプラの麗花がそんな事を
> 言ってなかったかな〜。今書棚に「きりひと賛歌」が無いので確認できま
> せん。彼女のセリフならば、レーカと麗花の関連がつきそうですが。
!!!
今、「きりひと讃歌」を見てみたんですが、
桐人:おまえがまともな芸人にならないのは・・・・・
こんなまねをするからだ
麗花:そうよ 私はまともじゃないわ!
あんただってそうじゃない
お仲間なのよ
というくだりがあります。(全集2巻32ページ)
桐人の「なぜ おれにかまう」という質問には、麗花は「あんたには
生きのびようって手ごたえがあるからね」と答えていて(同74ページ)
金沢さんの記憶とは少し違うようですが、このシーンは「山越え」の
シーンです。つまり「オオカミ少女」とシチュエーション的には近い。
そのあと桐人は麗花に山小屋に監禁されるのですが、「山小屋」と
いうシチュエーションも両者に共通です。
また「犬男」と「オオカミ少女」というイメージの共通性もある。
桐人も「犬とのあいのこか?」と聞かれたりしていますから。
で、肝心のキャラクターデザインですが、これもかなり近いと言って
いいです。レーカの髪型は麗花よりだいぶおとなしいですが、基本的
には同じコンセプトの髪型です。目の描き方なども共通しています。
さらに名前が同じ「レーカ」ですから、これは同一キャラクターと考えて
ほぼ間違いないと思います。
(レーカという名前は実は気になっていたんですよ。よくは知りません
が、ヨーロッパ人の名前としてはあまりポピュラーな名前ではないよう
な気がして)
しかし「きりひと讃歌」なんて考えもしなかったなあ。
さすが金沢さん。
この「レーカ」があの「麗花」だと思うと哀れさもひとしおですね。
おがわさとし
宮川です。
BJ 第63話 「オオカミ少女」 感想
レーカは、BJの手術で狼咽が治ったのに、少女の性(性質)でしょうか、
BJが止めているのに、山をおりてしまった・・・(国境越え)
かわいそうな結末です。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更あり。
P77.3コマ目。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、墨一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P43.本文−P44〜P62。
発行日、75.03.03.
Takehisa Miyagawa