おがわです。
スメラギマヤさん、早速の感想書きこみありがとうございました。
シンプルながら緊迫感あふれる展開の話ですね。
BJ 第61話 「針」 出演キャラクターリスト(出演順)
花丸博士・・・・・・・・・・・・山田野博士
ブラック・ジャック・・・・・・ブラック・ジャック
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・医師
天馬博士・・・・・・・・・・・・医師
アセチレン・ランプ・・・・・患者
スパイダー・・・・・・・・・・・装置をのぞいている者
花丸博士が山田野博士名義で登場するのはこの回が初めてでし
たっけ?ブラック・ジャックの恩師としてこのあとも活躍します。
山田野博士という役名は周知の通り、「来るべき世界」のときの
山田野加賀士博士を踏襲したもの。
ランプを担当している二人の医者のうち、一人はもちろんアトムの
生みの親天馬博士ですが、もう一人は誰ですかね?
誰か分かったら教えてください。
おがわさとし
薮内です。
60話?61話論争はさておき「針」です。
「人間のからだの神秘の前にはなすすべもないB・ジャック
天才外科医にも不可能はあった!!」
とラストページのハシラにありますが
最初は患者が誰なのかわからないのですが
血管中を針が走り回るようになったら顔が出てきて
「アセチレン・ランプ」なのには思わず笑います。
一見不運で、気の弱い患者の役にはぴったりです。
これがスカンク草井やレッド公ではだめですし、
ロックでは全く似合いませんね。
ハムエッグがまだ近いけれど、チョット雰囲気が出ません。
手塚先生の配役のうまさですね。
そして、BJに説教をするのは、ラストページが最もよく似合う
花丸博士というのもいいですね。
針が勝手に出てくるような奇蹟がなぜ手塚先生に起こらなかったのか。
神は不公平なのか、マンガの天賦の才を与えた代償として60前に
召還されたのでしょうか。
合掌。
薮内 覚
虫媒花でーす!
またまた間があいてしまいましたが・・・こんにちは。
> 虫媒花さん、どうしてる???
薮内さん、こんにちは。す、すみません。暑さで頭が溶けてます。
でも、大丈夫。続けます。
若いかたがかなり参加していらしたみたいなので、まずはご挨拶から。
初めてのかたがた、初めまして。
お会いできてうれしいです!
私は、インターネットを始めてから、まだ1年になりません。
でも生まれて初めてYAHOOで「検索」を試みたときに、
「何を検索しようかなー」と思って、すぐに「手塚治虫」と打ち込んで
しまったくらい、血中手塚治虫濃度が高い人 (^o^) なんです。
そのとき検索で出てきたMLというものに(わけもわからずに)
登録し、気がついたときには、しっかりハマってしまっていました。
メールの書き方も、署名の付け方も、マナーも、何もかもよく知らな
かったんですけど、MLの親切な先輩がたにいろいろ教えていただき、
おかげで、メールでならお顔も拝見したことのないかたがたと交流
できるようになりました。
(ご指導くださった皆様、その節はありがとう存じました。ぺこ)
私自身は、リアルタイムもリアルタイム、連載中のBJなんて、読んだ
ときはとっくに成人してましたから、すごい古くからの読者なんですが、
新しいファンのかたの「手塚漫画の読み方」にとても興味があります。
そして、新しい皆様たちも、ずーっと変わらずファンでいて、次の世代
へも、次の次の世代へも、手塚漫画の魅力を伝えていってほしいなあ、と
心から願っています・・・
どうぞどうぞ、よろしくねっ!
では。
「針」について;
血管内を流れていく折れた針を追って、バッサバッサと血管を切り
開いていくBJ。
ひええ〜〜〜。
痛いよお。怖いよお〜〜〜。
読むだに痛い、この話!
しかし・・・
折れた針が、体の中を非常なスピードで巡っていく・・・
それを追っかけて、メスでズズズーッと切っていった、という実話は、
私は聞いたことがありました。
ええと・・・ある人から、その人のお母さんが看護婦さんをしてらした
ときの体験として、うかがったんです。
なんでも、すさまじく血が飛び散って、大変なスプラッタな光景だった
とか・・・(いやあ〜〜〜〜っ!!)
で、チャンピオンでこの話を見たときは、「あ、あのエピソード」と
思いました。実際には、別のケースだと思うんですが、私としては
「結構ありがちな話」と受け取って読んだわけです。
(実話では、注射針ではなく、縫い針でした。昔は、衣類もミシン
ではなく、手で縫っていたし、室内も今ほど明るくなかったから、
「落ちていた針を踏んでケガした」という話は、ほかでも耳にしたことが
あります)
それで、感動してしまったのが、手術室に持ち込まれた小型レーダー。
これだけは、実話に出て来なかった!
血管の中を流れていくスリルを演出するために(あと「針の所在が急に
わからなくなった」という状況を説明するために)このレーダーは、
手塚先生がこしらえた架空の医療器具だと思うんですが・・・
(あったりして・・・!)
ううん、よく考えたついたなー、と思いました。
私が聞いた実話では、針は心臓に達する前に取り出されたみたい
でしたが、このBJを「くそっ」と言わせたような(心臓も肺もくぐり
抜けて、もとの傷口から出た)事態もあったのかしら?
虫媒花
白石です。
> 虫媒花でーす!
> またまた間があいてしまいましたが・・・こんにちは。
> それで、感動してしまったのが、手術室に持ち込まれた小型レーダー。
> これだけは、実話に出て来なかった!
>
> 血管の中を流れていくスリルを演出するために(あと「針の所在が急に
> わからなくなった」という状況を説明するために)このレーダーは、
> 手塚先生がこしらえた架空の医療器具だと思うんですが・・・
> (あったりして・・・!)
> ううん、よく考えたついたなー、と思いました。
真実は知りませんが、これを読んだ時に思ったのは、「ミクロの決死圏」という
アメリカ映画でした。手術不能の脳出血の政府要人を救出するために、ミクロ化した人間と
潜水艇で血液の流れにのせて病巣に到達し、レーザーで出血部を焼くというものです。
ここで、潜水艇を体外からモニターするのにこの話にあったようなレーダーで追跡していました。
ひょっとしてここからとったのかな?と思っていました。そもそもその映画の原案が手塚作品から
だったという話ですから。
虫媒花です。
白石さん、こんにちは。おひさしぶりです。
> 真実は知りませんが、これを読んだ時に思ったのは、「ミクロの決死圏」というア
> メリカ映画でした。手術不能の脳出血の政府要人を救出するために、ミクロ化した人
> 間と潜水艇で血液の流れにのせて病巣に到達し、レーザーで出血部を焼くというもの
> です。
> ここで、潜水艇を体外からモニターするのにこの話にあったようなレーダーで追跡
> していました。ひょっとしてここからとったのかな?と思っていました。そもそもそ
> の映画の原案が手塚作品からだったという話ですから。
あっ、そう言えば・・・
よく覚えていらっしゃいましたねー (^-^)
アニメのアトムですよね、ミクロの決死圏。
アトムでは、レーダー出てましたっけ?
野口さん、薮内さん、こんにちは。
> > 劇画=ライバル心=苦手な侍もの=魔像(剣豪もの掲載)
> 『魔像』は、もちろん、全巻読んでましたよ。>たぶん虫媒花さんも
きゃーい。バラされてしまった(若いかたの前で・・・いじいじ)
魔像軍団は、ナゾーとか、別の悪役の名前があったから、それに近い
ものをつけたんじゃないかと思いました。
(「ロ〜〜〜ンブロゾ〜〜〜」←わかる人いるかな? いじいじいじ)
> この正月って、「漫画家の絵本の会」同人になったり、2月の荻窪・シミズ
> 画廊の「漫画家生活30周年展」の構想を煉ったりして、虫プロ倒産以来の
> 鬱屈から、ようやく解き放たれつつある頃ですよねえ。
そうだったんですか。うれしくなりますね!
虫媒花 さんへ。
>わからなくなった」という状況を説明するために)このレーダーは、
>手塚先生がこしらえた架空の医療器具だと思うんですが・・・
[ミクロの決死圏]にも登場してますね。
あれは、潜水艇の燃料から出る放射線(そんなもんが体内で出てていいんか〜っ!)を
トレースするパッシブな機械だったんですよね。
見失ってしまってみんながアセるってプロットもあったよね。
石原亘
虫媒花さんと白石さんとみなさんへ。
>> それで、感動してしまったのが、手術室に持ち込まれた小型レーダー。
> そもそもその映画の原案が手塚作品からだったという話ですから。
前にも、話題になったことがありましたよね。結局、あれは誤解だっていう話しになっ
たんでしたっけ?
しかも、ヒントになったと言われているのはアトムの[細菌部隊]の巻ですが、あそこ
には人体縮小技術のほかには特別な技術は何も登場してなかったと思います。
石原亘
こんにちは。虫媒花です。
石原さん、ありがとうございました!
私、「ミクロの決死圏」のこと、すっかり忘れてます。
>あれは、潜水艇の燃料から出る放射線(そんなもんが体内で出てていいんか〜っ!)を
そんなモノだったんですかー!(笑)
みなさんこんばんは。金沢みやおです。
お盆休みです。この機会に感想文の遅れを取り返したい金沢です。
先日「ハトよ天まで」を読み終わりましたが、タカ丸とハト丸の兄弟にも
60話「コルシカの兄弟」同様の設定−一方の痛み苦しみが他方に伝わる−
がありました。閑話休題。さて、
「針」
針を追跡する医療用レーダーや、血管内部からの描写や、血管系統マップ、
時間との競争などなどの点で、私も皆さん同様にすぐさま、1966年の米映画
「ミクロの決死圏」を連想しました。
私はこれを小学校の「映画教室」で先生に引率されて観に行きました。
当時最新の特撮がてんこもりで、科学やSFっぽいものなら何でも好き好き
だった私には、大変面白かったです。男の子たちは、セクシー巨乳女優ラク
エル・ウェルチがウェットスーツに着替えるシーンのお色気ちらりカットで
やいやい騒いでいました(なつかしいなあ)。
映画教室の後、「理科」の試験で、映画を題材にした人体に関する問題が出ま
した。そうか。先生は科学教育映画のつもりであれを見せたのか!。
今回は、人体の神秘シリーズその2(その1は「時には真珠のように」ね)。
はかりしれない人体のメカニズムによって、体内に入った針が、心臓も肺も
傷つけずに元の場所から外に出てきたなんて!。肺を通過するには、肺胞を
囲む、極めて細い毛細血管を通りぬけなければならないはずだから、BJで
なくとも、そんな事あるわけない、としか思えませんが、そこはなにしろ人体
の神秘です。
ラストシーンで、BJは涙まで浮かべて悔しがっていますが、これがどうも
私には収まりが悪いです。
たしかに山田野先生は「人間のからだをあなどると、しっぺがえしをくらうぞ」
とBJに警句を述べましたが。今回のBJもべつだん人体を侮るような事は
していない。彼としては、取りうる限り最善の手段を取って、針を回収しよう
と努力しています。
ラストで、人体の驚異に「感嘆する」「呆然とする」ならわかるのですが、
そんなに悔しがる・自責する? というのはもうひとつ分かりません。
BJはどうしてそんなに強く反応したのか?。
針を見失った後、まさかと思って「もともとの腕」は(たぶん)調べなかった
ことを悔やんでいるのでしょうか?。彼としては、ありえないケースも含めて
すべてを予想できなかった自分自身が許せなかったのでしょうかねえ。
宮川です。
BJ 第61話 「針」 感想
ちょとスリルな話しと、不思議な人間のからだの事。
BJのラストのくやしそうなコマは、医師としての敗北感かな〜。
P24.3コマ目。オリジナルでは、BJの顔にアミがけしてある。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P81.本文−P82〜P100。
発行日、75.02.17.
Takehisa Miyagawa