薮内です。
第52話 「人面瘡」
冒頭の石川県の人面瘡の話はネタ元があるのでしょうか。
ヒキガエルと言うのが日本の話らしい気がします。
思わず「リボンの騎士」のガマーを思い出しました。
この話、いわゆる正常な顔が殺人者で
醜い顔がそれを押しとどめる「良心」というのが
何とも言えず『妙』ですね。
美=善でないところが好きです。
先生の漫画ではこの二重人格はよくテーマにあるようですが
私が覚えているのは「地球の悪魔」のデモノバースと高野博士
ですね。
この「人面瘡」が病気なら、「一度人を殺す経験がしたかった」などと
いうティーンエージャーが増えている今の世の中に伝染・流行したら
少しは良い国になるのにと思ってしまいます。
薮内 覚
ぐっちです。
人面瘡について感想じゃないけど・・・
(感想かかなくってこんなん書いて悪いけど・・・)
息子が一人いるのですが(怜央・れお)、この息子が
6歳頃まで、ゆびしゃぶりがずっと直らずに、指には
吸いダコができていました。何度言っても直らずに
いつもいつも指をくわえていました。おかげで保育園の
時の写真は、必ずと言っていいほど、指を加えたまま
写真に写っています。
で、ある日、私は、この人面瘡を思いだし、息子の指を
手にとり、「おおおおお! 人面瘡がぁ〜」などと言い
BJの単行本を持ってきて、息子に人面瘡のページを
見せてあげました。そして、「この指ももうすぐしゃべり
だすぞ」などと嘘八百言い、むすこを寝せつけました。
言うまでもなく、息子のの指しゃぶりは、その日を境に
ピタッと止まりました。BJの治療はさすがだ!
しょーもない投稿ですいません・・・ぐっち
おがわです。
BJ 第52話 「人面瘡」 出演キャラクターリスト(出演順)
奥野隆一・・・・・・・・・・・・・宮前良作
ブラック・ジャック・・・・・・・ブラック・ジャック
味島・・・・・・・・・・・・・・・・・人面瘡の男
冒頭の実話(?)エピソードの良作さんに「ザ・クレーター」のオクチンこと
奥野隆一。
オクチンは連作短編「ザ・クレーター」の大半のエピソードで主役をやっ
ていますが、設定は一話一話違う、という変わった主人公。
高橋葉介さんの「学校怪談」の山岸というキャラクターがちょっと似た感
じですね。あと石井隆さんの「土屋名美」とか。
人面瘡の男を演じているのはやはり連作短編「ライオンブックス」の中
の「荒野の七ひき」(このあいだ「ベントラー」が話題になったときにも
ちょっと話が出てきたやつです)の味島というキャラクターのようです。
「ブラック・ジャック」では他に「イレズミの男」というエピソードにも出演
しています。
「荒野の七ひき」では、残忍なエゴイストだが、最後は良心と自己犠牲の
精神に目覚めるという役どころ。やはり人間の二面性を感じさせる役で
した。
薮内さん wrote:
>この話、いわゆる正常な顔が殺人者で
>醜い顔がそれを押しとどめる「良心」というのが
>何とも言えず『妙』ですね。
>美=善でないところが好きです。
僕もそこがいいと思いました。
>先生の漫画ではこの二重人格はよくテーマにあるようですが
>私が覚えているのは「地球の悪魔」のデモノバースと高野博士
>ですね。
はっきり二重人格と銘打っているのは他に「ふしぎ旅行記」のムッシュ
ウ・アンペアなんかが思いつきますが、考えて見ると「リボンの騎士」の
サファイヤも「バンパイヤ」のトッペイも「三つ目がとおる」の写楽くんも
二重人格といえば二重人格ですね。
そういう意味では手塚先生の中心的なテーマのひとつといっていいので
はないでしょうか。
おがわさとし
みなさん今晩は。金沢みやおです。
「人面瘡」
見所はなんといっても、あのものすごい顔、途方もない顔、すさまじいまでの
人面瘡のあの顔ですナ。ショッキング。ビジュアルなインパクト大。
異様ながらも、さもありなん、の造形にしてあるので迫真度も大。
一度読んだらめったには忘れない顔です。夢に出る顔。トラウマ級の顔。
とにかくこの話は顔ですよ顔、顔顔顔、顔ぉ〜っ!。
ミステリー・ホラー・怪奇談系の今回。うん、これは面白いですよ。
虫媒花です。
「人面瘡」について:
最近の話ですが、私が家の前に傘をつるしておいたら、近所の子供が
いたずらで、中にヒキガエルを入れたんです、傘の中に。
私は近視なので、傘の中に茶色の泥が詰まっていると思い、「なんで
泥が?」と目を近づけたら、泥の表面に泡があり、じつはそいつがヒキ
ガエルの目だったんで、私は「泡」にジッとにらまれてしまい・・・
グゲゲゲゲーッ・・・
ああ驚いた!
でもそのとき、思い出したのがこの「人面瘡」だったので、ヒキガエル
をいぢめてはいかん、と思って、そーっと傘ごと持って、近くの公園に
行き、木と草と水のたくさんある場所に放してきました。
私は、人生で大切なことは、みな手塚漫画から学んだのです。
と、戯れ言はさておき、この回のBJは立派なホラーで、その証拠
(?)に角川ホラー文庫にも入れられています。
ホラー系が好きな私には印象深くて、とても愛している作品です。
なんてみごとなドンデン返し!
「ドリアン・グレイの肖像」が似たアイディアですかしら?
《虫媒花》
田島加代子
宮川です。
第52話 「人面瘡」 BJ感想
人面瘡を使用した作品ですが、殺人者という男の「良心の顔だったのか
もしれない」という設定になっています。人間の内面的な心理作用が
人面瘡となって現れる、少し恐い話しです。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、台詞変更あり。
P32.4コマ目。P48.3コマ目。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P24。
ページ割り、扉表紙、P83.本文−P84〜P106。
発行日、74.12.09.
Takehisa Miyagawa