薮内です。
42話 「赤ちゃんのバラード」
両親にカマってもらえないで不良化する子供とコインロッカーベビー
を組み合わせて、そこに赤ちゃんの病気を加えた話ですね。
基本的にハッピーエンド話は大好きです。
手塚先生があの忙しさの中で社会問題をよく知っておられる
ことには感心します。
ただストーリー的にそうした方がいいのか、こうした不良化する
少年少女は大体金銭的に恵まれた生活をしていて、貧乏ひま無し
でカマってもらえないからグレた(古い表現と自分で思う)話は登場
しませんね。
でも、最近は母親が男の子(成人しても)を猫かわいがりする
「母子一体化」が子供を悪くしているような話をよく聞きます。
この話に登場する少女はあの不良グループから脱会するときが
来ると思いますが、その時は相当ヤキを入れられるでしょうね。
今のご時世なら殺されかねません。
うまく行くようにと祈って終わりにします。
薮内 覚
おがわです。
BJ 第42話 「赤ちゃんのバラード」 出演キャラクターリスト(出演順)
ブラック・ジャック・・・・・・・・・ブラック・ジャック
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マギー
ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
手塚治虫・・・・・・・・・・・・・・・なぐられる代役
ヒョータンツギ・・・・・・・・・・・憮然とするマギー
昭吾の母・・・・・・・・・・・・・・・マギーの母
丸首ブーン・・・・・・・・・・・・・マギーの父
マギーは分かりませんでした。
マギーの母は「アポロの歌」の近石昭吾の母親のように思えます。
昭吾の父親というのは誰か分からないのですが、母親と関係していた
複数の男たちの中に丸首ブーンもいたので、要するに、マギーの両親
に昭吾の両親を当てた、ということのようです。
気がついてみれば、なるほど、というキャスティングですね。
おがわさとし
田島@虫媒花です。
「赤ちゃんのバラード」について:
ナントカのバラード、っていうタイトルは、何かからのいただき
だと思いますが、この時期には何があったのかしら?
ええと・・・黒猫のタンゴしか思い出せない・・・
バラードバラード・・・あった気はするんですが(いいかげん)。
私の住んでいる地域は、昔から学校が多いところなんですが、スケバンで有
名な某女子校もあり・・・河原で乱闘があったとか、駅のトイレで他の学校の
生徒がカツアゲされたとか、リンチ事件があったとか、学校どうしの争いで数
十人が補導されたとか・・・さんざん噂を聞いておりました。
スケバンご当人たちには、会うことはほとんどなかったんですけど、この漫
画を見たら、思い出しました。彼女たちのファッション。スカートが今の女子
高校生に比べてなんと長いこと!
個人的には彼女らには関心があり、すれ違うことがあると、高原由紀(愛と
誠に出てくるナイフを投げる怖いお姉さん)みたいな人はいないのかなあ、と
か思いながら、結構ぶしつけな態度でジーッと見ました。でも、「ガンつけや
がったな」とからまれたことは、ただの一度もないです。
私はCOMを抱えて歩く変な女だったので、ガロを抱えて歩いてる女たちと
は抗争(?)したけど、カミソリ持って歩いてる方々とは、ぶつかりようもな
くズレていて、あちらからも、ただ「変わったやっちゃ」としか見られなかっ
たのだと思います。てんで自分たちとは別種の動物に見えたのでしょう。
BJが「おまえが産み落としたんじゃないだろうな」と失言して、殴られて
いますね。代役で手塚先生が出てますが、このスタントマンとしては、「この
セリフは品がなくて恥ずかしい。こんなセリフを書いて恥ずかしい」という気
持ちで、殴られに出演したのでしょうか?
赤ん坊がマギーの実の子でないことは、この話の重要なポイントだと思いま
す。実子だったら、もっと悲惨な話になり、こう簡単には決着が着きませんか
ら。
おがわさん、3ページ目の、「どうしてあのままかえすのさ、マギーっ」と
発言している、目立つメガネの人は、女装の誰かではないですか?
クル病を直す手術があるとは知りませんでしたが・・・こういう治療はほん
とにあるのでしょうか?
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( ( ( ( § K.Tajima
☆-@@- 《虫媒花》
・ 田島 加代子
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みなさんこんにちは。金沢みやおです。
「赤ちゃんのバラード」
なんだか時代のキーワードがいっぱい詰まってますね今回の作品には。
・「赤ちゃんのバラード」初出は、1974年9月。
・虫媒花さんご指摘の、影の番長高原由紀やらスケバンやらが多数登場した
「愛と誠」連載は、1973年から
・ロッカーへの赤ん坊遺棄事件は、1970年2月が初めてで、1973年には20件
以上もあったらしい。
・ビアホールで流れている歌は「SING(カーペンターズ)」らしい。1973年。
・「****のバラード」となると、札幌オリンピックテーマ曲「雪と虹の
バラード(トワエモア)」かもしれない。これは1972年2月。
・映画のポスター「森の妖精」は・・・、おぉ?これは古典。「くもとチュー
リップ」(1942年)の(見たことないです。知ったかぶりです。すんません〜)
政岡憲三監督が、1935年に作ったアニメーション映画のこと?。同作品は当時
日本漫画史上最高の作品といわれ、日本のディズニーと評されたそうです。
・あと二枚映画のポスターがあって、一枚は邦画の時代劇、もう一枚は70mm
上映の洋画らしいけど、これはちょっとわかんないな〜。
蛇足ですが、スケバンのマギー、自宅ではフリルのいっぱいついたブリブリの
服着てるのね!。
宮川です。暑さが依然とつづいてます。たまりませんね〜。
BJ 第42話 「赤ちゃんのバラード」 感想。
コインロッカーに捨てられていた赤ちゃんを、スケバンが世話を
するとい話し。
この話しが掲載された頃(1974年)は、コインロッカーに赤ちゃんが
捨てられていたというニュースが多くあったと思いますので、
手塚先生もこの事を描いたのでしょうか。しかし、今でもコイン
ロッカーに赤ちゃんが捨てられていたというニュースは
後をたちません。
スケバンについて少し考えると、昔と今ではかなり?
時世が変わったのか、イメージが違うかな〜と思います。
この話しに出てくるスケバンは、まだ人道的です。
また、女性としての母性? も持っています。
昭和60年代物のチャンコミ版では、「BG」という言葉が使用され
ています。広辞苑によりますと、和製語.女子事務員となっています。
チャンコミ平成版では「BG」が「OL」に変更されています。
「BG」は、もう死語なんでしょうね。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更あり。
P146.6コマ目:P148.4コマ目。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P18。
ページ割り、扉表紙、P75.本文−P76〜P92。
発行日、74.9.30.
Takehisa Miyagawa
宮川さんとみなさんへ。
> 昭和60年代物のチャンコミ版では、「BG」という言葉が使用され
> ています。広辞苑によりますと、和製語.女子事務員となっています。
> チャンコミ平成版では「BG」が「OL」に変更されています。
> 「BG」は、もう死語なんでしょうね。
と学会さんのご著書で知ったんですが、"BG"って、黒豹シリーズの門田泰明さんが造語されたんだそうですね。
"ビジネスガール"のもじりだと思うんだけど、60年代って、[プレイガール]なんてTVドラマもあったっけなぁ。
"・アタシたちってなぁに?" "PlayGir〜l!"
保険調査員たちが毎回なぜかすけべな事件にすけべな手段で挑戦するってシリーズ。
見たりすると学校の先生に叱られる番組で。
大まじめに作ってたら[チャーリーズエンジェル]みたいになって後世には劇場版が作られてたかも。