おがわです。
BJ 第40話 「焼け焦げた人形」 出演キャラクターリスト(出演順)
ブラック・ジャック・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
メロン・キッド・・・・・・・・・・・・・奏竜組組長
ピック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・組長の子供
ソガ王・・・・・・・・・・・・・・・・・・・医者
エチゼンガニ先生・・・・・・・・・病院長
六角さん・・・・・・・・・・・・・・・・・医者
ミッツン・・・・・・・・・・・・・・・・・・看護婦
ハム・エッグ・・・・・・・・・・・・・・天保界組員
ダンウィッチ・・・・・・・・・・・・・・天保会組員
ピガ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天保会組員
カポネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天保会組員
ヒョータンツギ・・・・・・・・・・・・病院の焼失を見守るもの
やくざのお父さんは「レモン・キッド」に出てきたメロン・キッド。
全集版のあとがきによると、手塚先生はこの100ページ近い作品を
わずか二日半で仕上げたとのこと。しかも表紙に「レモン・キッド」と
あるのに気づかずに主人公の名前を「メロン・キッド」にしてしまい、
直すのがめんどくさいので、主人公を二人にしてしまった、という
感心していいのかあきれていいのか分からないようなエピソードが
書かれています。
ピックはもちろん「魔神ガロン」から。
病院長のエチゼンガニ先生は「日本発狂」に出てきた人。栗原小巻
ファン。
最初に出てくる変な顔の医者は「火の鳥・ヤマト編」のヤマトの大王。
四角顔の医者は「来るべき世界」他のレギュラーキャラ六角さん。
ハム・エッグと一緒に病院に来る天保会のやくざに「地球を飲む」の
ダンウィッチ、「ザ・クレーター」中の一編「3人の侵略者」のビガと
カポネ。
と、なかなかてこずらせてくれた一作でした。
おがわさとし
田島虫媒花です。
「焼け焦げた人形」について:
手術室でゴチャゴチャ言う医師に、自分の顔の傷をつきつけてタンカを切る
・・・
暴力団がらみの話のせいか、今回のBJは、大変「ヤクザっぽい」ですね。
手術の邪魔をしにきた組員たちには、血のしたたる内蔵にメスを突き立て、
「たった今、赤痢患者からきりとった胃と腸だ」とすごんでみせるし・・・
でも、全然無駄のない構成、スリリングな展開、これで20ページっていう
のがすごい! シリーズの中でも傑作だと思います。
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(((((§ 研ナオコに似てる人形って?
-@@- 《虫媒花》
・ 田島 加代子
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薮内です。
久しぶりに書き込みます。
私事ですが、昔使っていたワープロを処理しようとして
腰を痛めて、何もする気がわきませんでした。
さて、「焼け焦げた人形」ですが
なぜ、BJは一旦断った手術を「焼け焦げた人形」を
みてその気になったのでしょう。
さらに、いわゆる人形ではなく(超合金)のロボットだと
思えるのでうまく焼け焦げているのかな?
しかし、買ったのは「ガロン」のような気がするし
子供がピックだから手術する気になったのかしら。
それはともかく、確かに手塚先生はよく人を殺しますね。
ストーリー的には最後にページのピックのセリフ
「これ みんな おとうちゃんの皮なんだぞ」がいきるようには
殺しちゃった方が良いですけれどね。
でも、個人的にはこの父親を「今度は父親か、でも別料金を
いただくぜ。」とうそぶきながらも神業で助けて欲しかったですね。
でもいい話ですね。
薮内 覚
みなさんこんにちは。金沢みやおです。
しばらく後回しになっていた感想文を再開。
「焼け焦げた人形」
ハムエッグがドスをきかせたシリアス・円熟の演技で見せます。
長年の脇役人生で鍛えたいぶし銀の芝居は、助演男優賞まちがいなし!。
しかし、赤痢といえば法定伝染病でしょう?。いくらなんでも「さっき赤痢
患者から切り取った胃と腸」を素手で手づかみにしておもちゃにするヤツは
いないだろう。変だなと気づけよ>ハムエッグ。
焼け焦げた人形を拾い上げたBJ。人形は、全身やけどのピックを連想させ、
その姿には、同じく瀕死の状態でかつてベッドに横たわっていたBJ自身の
姿が重なって見えたのでしょう。
同じ境遇の子供には、心を動かされるBJです。今回はただの一度も「金」
の話をしていないし(それとも後で奏竜組に集金に行ったか?)。
あの坊やがこれから、いじめや偏見にまけず健やかに成長することをBJ
同様に祈りたいですね。
時に、坊やの前髪にあるWマークはいったいなに?。髪の光沢?。ハゲ?。
宮川です。 BJ 第40話 「焼け焦げた人形」 感想
暴力団の抗争で、団員の親子が負傷した。団員の子供はひどい
火傷で父親の皮膚をBJが移植手術するが、抗争中の暴力団が
病院を攻撃し病院は火事になる。火事の中、手術を終えたBJが
病院を脱出する時、BJを助ける為に父親は死んでしまう。
月日は流れ、BJの手術によって助かった子供は火傷の為に父親
から皮膚移植をした継ぎはぎだらけの体を銭湯で他の子供にから
かわれるが、子供はそんな他の子供たちに一喝する。
「バッキャーロ、これ、みんな、おとうちゃんの皮なんだぞっ」
で、その横の2コマのBJ・・・「坊や・・・くじけるなよ・・・」
見所は、父親の皮膚を移植した子供でしょう。
他人に何を言われようと、くじけずに生きていく姿勢。
ラストの台詞「バッキャーロ・・・」は、ドンピシャリのコマですね。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P107.本文−P108〜P126。
発行日、74.9.16.
Takehisa Miyagawa