みなさん今晩は。金沢みやおです。
新入社員君の履歴書をちょっと見ていたのですが,今の履歴書には
Eメイルアドレス欄がきっちり用意されているのですね。これは就職を
ひかえた学生さんはプレッシャーだろうな〜。こんなこともインターネッ
ト人口を押し上げる一因になっていますね。きっと。
「2人のジャン」
今週はシャム双生児のお話。って手塚先生2週続けてあぶない話ですか?。
25年後の感想文書きを困らせるとは罪なセンセイ・・・。
特に見開きの図解(シャム双生児の12の症例)がショッキングです。
医学書をのぞき見るような,見ちゃいけないものを見るような,どきどき
ハラハラ感があります。野次馬的発言で不謹慎ながら,それが正直な印象
です。25年前の少年読者達はどう感じていたのでしょうか。
切除されたほうの脳は,培養液の中で生き続ける事に。BJが懸念したよ
うに,これはどう見ても人体実験。依頼を断れよ,BJ!。
削除された脳に意識が残っていたならば,目も耳も効かず口もきけず,無
音,暗黒の世界にいつまでも絶対的に孤独のまま取り残されることに。
しかも,もし神経系の接続に問題があれば,切断面から送り込まれる苦痛
に永遠にさいなまれる生き地獄!。それを思えば,2人のジャンの出した
結論は賢明なものだったと思います。
往年の小松左京や星新一の短編に似た着眼点の話があったように思います。
ドイツ科学アカデミーから来た,ドタ目で双子のダム教授とディー教授と
いうのが出てきますが,ダム,ディー,ってなんなのでしょう?。
ディズニーのキャラクターかなにかなんでしょうか??。ご存じの方教え
てくださいませんか?。
J・P・ホーガンのSF小説「断絶への航海」(早川書房)にも,究極の素
粒子2種にダム・ディーと名付けるシーンがあるのですが,何のことか分
からぬまま今にいたっています。
BJの別のエピソードでも切除した臓器を「ダム・ディー培養液にひたす」
シーンがあったと思うんですが,思いだせない〜。火の鳥「復活編」で
ドク・ウィークディが行った「1たす1は1手術」かと思って確認してみ
たら,そっちは「ノーラン・デュバリ氏液」だった。ちがうなー。
[osamushi 7304] の金沢みやお様
ついつい『ショートアラベスク』を読みふけってしまった(ing進行中)、
bpnのNでございます。
今回も、金沢様のご感想、さすが〜〜〜っっっ!!! って感じです。
(「ピノコ激怒!」は、(亡くなられたヨーコ様に合掌しつつ…)思わず
笑ってしまいました)
しかし、今回の2話は、どちらも本当に…泣けました…。
一番最初に読んだ時(小学生の時)は、深い意味はよくわからなかったと
思いますが、どこかに『純粋なもの』を感じて泣いたんだと思います。
(ということは、自分はひねくれた小学生だったのかも…?)
> ドイツ科学アカデミーから来た,ドタ目で双子のダム教授とディー教授と
> いうのが出てきますが,ダム,ディー,ってなんなのでしょう?。
> ディズニーのキャラクターかなにかなんでしょうか??。ご存じの方教え
> てくださいませんか?。
キャラクター的には詳しく存じませんが、キャロルの『鏡の国のアリス』
だったか…もしかしたら『不思議の国…』のほうかもしれませんが…
ダム&ディーという、おかしな双子が登場いたします。
最近、文学少女をしていないものですから(すでに少女とは言えませんし
(笑))、細かい部分は忘れてしまいました。
メルヒェンに詳しい方のコメントをお待ちいたしております!
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「チェシャネコ」…舌噛まないと言えない…bpnのN
田中@FastNet です。お久しぶりです。
"金沢みやおさんwrites:
> みなさん今晩は。金沢みやおです。
> 往年の小松左京や星新一の短編に似た着眼点の話があったように思います。
あ、初期の筒井康隆のショートショートにあったような記憶があります。
> ドイツ科学アカデミーから来た,ドタ目で双子のダム教授とディー教授と
> いうのが出てきますが,ダム,ディー,ってなんなのでしょう?。
> ディズニーのキャラクターかなにかなんでしょうか??。ご存じの方教え
> てくださいませんか?。
ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場する双子だと思います。
Alice's Adventures in Wonderland: IV. Tweedledum and Tweedledee
<http://sunsite.sut.ac.jp/coll/alice/alice_23.html>
<http://sunsite.sut.ac.jp/coll/alice/images/glass18.gif>
ディズニーのアニメ版『アリス』にも出てきたかな?
ご存じの方、宜しくお願いします。ではでは。(^^)/
--
田中 哲郎 (Tetsuo TANAKA)
おがわです。
BJ 第37話 「2人のジャン」 出演キャラクターリスト(出演順)
ブラック・ジャック・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
一銭ハゲ・・・・・・・・・・・・・・・・船のボーイ
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アレマ・マレア
瓜二ツ博士・・・・・・・・・・・・・ダム教授とディー教授
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジャン・マルシャン
金三角・・・・・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
ハム・エッグ・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
シュマリ・・・・・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
ヘック・ベン・・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
東南西北・・・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドイツ科学アカデミーの男
ヒョータンツギ・・・・・・・・・・・・ダム教授・ディー教授と一緒に驚くもの
ダム教授とディー教授を演じているのは「鉄腕アトム・盗まれたアトムの
巻」の瓜二ツ博士。名前はNさん、田中さんのいうとおり、「鏡の国のアリ
ス」の登場人物からだと思います。
正確な名前はトゥイードルダムとトゥイードルディー。
ディズニーの「ふしぎの国のアリス」にも出ていました。
アレマ・マレア女史とドイツ科学アカデミーの男の一人が不明。
特に、科学アカデミーの髭を生やした大男はなんかの登場人物だと思う
んだけど。誰か心当たりありませんか?
おがわさとし
週末集中型(しかも深夜)のbpnのNでございます。
[osamushi 7306] の 田中 哲郎 様
> ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』に登場する双子だと思います。
> Alice's Adventures in Wonderland: IV. Tweedledum and Tweedledee
> <http://sunsite.sut.ac.jp/coll/alice/alice_23.html>
> <http://sunsite.sut.ac.jp/coll/alice/images/glass18.gif>
わぁ☆ こんなページ(画像付き!)があったんですね。
詳しい情報を、どうもありがとうございました!
[osamushi 7309] の おがわさとし様
> 正確な名前はトゥイードルダムとトゥイードルディー。
> ディズニーの「ふしぎの国のアリス」にも出ていました。
やっぱりディズニー映画にも出ていたのですか?
こちらはどんな顔をしていたのでしょうか…上記の挿し絵と同じ顔が
アニメの大画面で動いているとしたら…ちょっと…(笑)
いつものキャラリスト+α情報、感謝、感謝です。
[osamushi 7311] の 金沢みやお様
> 断片的には知っているものの,まとめて読んだことはありませんでした。
> うむ。また課題図書が増えてしまったな笑。
田中様ご紹介のページを拝見して思い出しましたが、『アリス』の世界は
乙女チックとはとても言えない…どちらかと申しますと、水木しげる先生
+ポケットモンスター ÷2の世界を彷彿とさせるような…。(???)
こらこらっ! こんなイイカゲンな感想を書いたら、天国のキャロル先生に
怒られる…。 To:自分
という訳で、安心してお読みくださいませ。(笑)
> ダム・ディー培養液,ありました。86話「絵が死んでいる!」で,核兵器
> 実験のまきぞえをくった,画家ゴ・ギャン氏の脳移植手術で,37話の培養
> 槽とともに再登場してますね。ちゃんと設定が生きているなあ。
こういう細かいところに気がつくと、なんだかとっても嬉しいですよね。
今後も金沢様の楽しい『こだわり(?)』に、期待いたしております!
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『アリス』と聞くと、いきなり『昴』を連想してしまうbpnのN
田島虫媒花です。宿題の感想文をやっています。
(なんて小学生みたい)
> 金沢みやおです。
> 25年前の少年読者達はどう感じていたのでしょうか。
えーとー。ベトちゃん&ドクちゃんというシャム双生児が日本で
手術を受けたあとの話ですよね?たしかこれは。
記憶が定かじゃないのですが・・・。
だったら当時の日本人は、シャム双生児には、今の人よりは、な
じんでいたと思うんです。ニュースでさんざんやっていましたから。
そのベトちゃん&ドクちゃんの切り離し手術のときにも、私は「
ちょおーっとーっ、これは・・・」(実験だよ?)と思いました。
でも、ふたりがくっついたままでは生きていけない。切り離さな
ければ、ふたりとも死んでしまう。切り離せば、ひとりは生きなが
らえることができる・・・それなら、しかたない、と思った記憶が
あります。
私は子供を生んだことが二度あるんですが、妊娠中には、出産が
難産だったらどうしよう、とたびたび考えました。
今は、すぐ帝王切開をしてしまい、ほとんどが助かるようになっ
ているんですけど、昔は出産で命を落とす女性もかなりありました。
「もし、私の命と子供の命と、どちらかを助けなければ、ふたりと
も死んでしまうという事態になったら、どちらを助けてもらおう」
と、先走って悩んだりしちゃったわけです。
妊婦と胎内の子供も、シャム双生児のような形ではありませんけ
ど、ヘソの緒でつながってます。妊婦のストレスは胎児のストレス
だし、一身同体という感じがまさにするんです。
「子供はまた作りゃいい」(?)「だから母体を助けるのが当たり
前」なんて、気楽に言う人もいますけど、この、自分と完全につな
がっている生き物を死なせるのは、感覚的にも(道義的に、という
以前に)非常につらいです。
シャム双生児の心理は、実際にはとうてい理解できないことなん
ですが、妊娠出産を経験した女性には、ある程度想像がつくのでは
ないかなあ・・・と思いました。
(いかがですか、MLのママたち?)
田島加代子(虫媒花)Chuubaika
宮川です。残暑お見舞い申し上げます。
暑いですね〜、少々バテぎみです。(^^;)
BJ 第37話 「2人のジャン」 感想
BJがドイツ科学アカデミーから「シャムの双生児」の手術依頼を
受けます。
主題から離れた話しになりますが、「シャムの双生児」の絵を見た
時に僕が始めに頭に浮かんだ事は、ベトナム戦争で米軍の枯れ
葉爆弾によってベトナムで生まれた奇形児のことでした。この中に
「シャムの双生児」がいました。ベトナム終戦後、この「シャムの
双生児」の手術が日本で行われました。ジャンのように脳がくっつ
いている状態ではありませんでしが。
本題に戻りますと、二つの脳を持ったジャンのどちらかの脳を切り
取り、切り取った方の脳は培養液の容器で生かすという行為につ
いての倫理的な問題でしょうか。
二つの脳を持つジャンには、二人の人格があります。そのことを
無視して一つの脳を切り取る手術は行われ成功しますが、一人
となったジャンは切り取られた脳を殺してしまいます。
ラストのジャンの台詞は「ぼくたちは実験動物じゃない、実験に
されるくらいなら死んだほうがましだ」と言います。
ジャンにとっては、あと一年たらずの命でも現状のままの方が
良かったのでしょう。
BJがこの手術を「生体実験を思い出す」と言ってます。
この手術の倫理性を問う台詞だと思います。
<補足>
・チャンピオンコミックス昭和版・平成版、台詞変更あり。
P103.4コマ目。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、ページ割り。
扉表紙、P133.本文−P134〜152.藍一色.ページ数、P20.
発行日、74.8.26.
Takehisa Miyagawa