おがわです。
BJ 第34話 「ある教師と生徒」 出演キャラリスト(出演順)
どろろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・久男
市村洋子・・・・・・・・・・・・・・・久男の母
天外市郎・・・・・・・・・・・・・・・村正先生
タマオ・・・・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
四部垣・・・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
リイコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
モクサン・・・・・・・・・・・・・・・・教師
小田原丁珍・・・・・・・・・・・・・教師
デコビン・・・・・・・・・・・・・・・・用務員
ケン一・・・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
石井さん・・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
写楽保介・・・・・・・・・・・・・・・久男のクラスメート
ブタモ・マケル・・・・・・・・・・・医師
ラムネ・・・・・・・・・・・・・・・・・医師
ブラック・ジャック・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ブク・ブック・・・・・・・・・・・・・・医師
ドジエモン・・・・・・・・・・・・・・・医師
ムッシュウ・アンペア・・・・・・医師
どろろと「奇子」の天外市郎という異色の顔合わせ。
「奇子」ではあまりいい印象のない天外市郎ですが今回はそんな
に悪くない役ですね。
お母さんは、最初気がつかなかったんですが、「ライオンブックス」
中の「おふくろの河」に出ていた市村洋子一座の座長のようです。
この作品はドサ回りの旅芸人の世界を舞台にした作品ですが、
その劇団員をそうそうたる手塚スターが演じていて、その意味でも
興味深い作品。
もちろん人情ものとしても手塚作品中の一級品だと思います。
あと、久男のクラスメートに「おお!われら3人」や「複眼魔人」の
石井さんがいました。
10ページ目、写楽くんの横にいるぼさぼさ髪の人です。
以前、野口さんが[osamushi 6627]で、そのモデルになった方に
ついて書いておられます。
おがわさとし
宮川です。 BJ 第34話 「ある教師と生徒」 感想。
P71.6コマ目で、教師が言っている台詞。ことばでなぐりつけてやる。
というのがありますが、ことばで人を殺すということもできます。
感受性の高い子供が毎日のように接している教師から、ひどい言葉を
毎日のように言われたら、子供にとっては地獄のようなものです。
ここでは教師が、それで生徒がハップンして頑張ってくれればと思って
ます。その後、教師は生徒の交通事故を知ってBJに手術を頼みます。
病院で教師は、生徒の母親から子供が学校・教師がおそろしくて嫌だ
と言っていたことを聞きます。そして、事故はその為の自殺だったので
はと言われます。愕然とした教師は、BJに手術代を自分の生命保険で
即金で払う為に死のうとしますが、BJに助けられてラストは、教師と
生徒のハッピーエンド? で終わります。
現代の登校拒否・いじめ、色々と教育現場での問題がありますが、
そんなことを考えながら読みました。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版とも内容変更はありません。
・週刊チャンピオン連載時の刷り色は、藍一色。ページ数、P18。
ページ割りは、扉−P91.本文−P92〜108。
発行日、74.8.5。
Takehisa Miyagawa
みなさん今晩は。金沢みやおです。
「ある教師と生徒」
文庫ではカラー頁に収録されているのですが,青黒く塗られた村正先生登場
のコマの怖いこと!。こんなおっかない先生がいて,毎日しかられるようで
は,学校に行きたくなくなるのも無理からぬこと。
久男が,「病気になりたいなあ」「そうだ ケガをしよう ほんのちょっぴり」
と思い詰める気持ち,私には良く分かるなあ〜(遠い目)。
村正先生の言う「言葉の暴力」は,使い方を誤れば恐ろしいシロモノです。
言葉によって相手を徹底的に否定しつくすのは「洗脳」の常套手段であり
新興宗教やマルチまがいビジネス,エステ・コスメティックの勧誘活動や,
映画「フルメタルジャケット」での新兵訓練シーンなどで周知の通りです。
(おぉ?,ちょっとちがったかな?)。とにかく,ヘタすれば相手を壊しか
ねないあぶないモノであります。
村正先生は,怖い外見とはうらはらに,生徒の事を親身に考えている良い先
生であり,生徒によかれと思って久男にも厳しくあたっていたのですが,相
手によっては,言葉の暴力がクスリの効きすぎとなります。久男の行動に衝
撃を受けた先生,回復後はさらに優秀な先生となることでしょう。私も安心
です(遠い目,って昔なにかあったのか?>自分)。
村正先生からの手術依頼を,即金で1000万円払えないとお断り,と断った
BJ。電話を切ってから2コマの間,白いシルエット状態となって何か考え
たのち病院に向かいます。ここはやはり,重傷の久男と,過去のBJ自身の
姿を重ね合わせていたのでしょうね。「このまま見過ごして,昔の俺と同じ
ような子供を作るのか?」と。
田島虫媒花です。今晩は。
「ある教師と生徒」について;
私はPTAですんで、こういう話は実感ありすぎて困
ります。といっても、連載時にはもちろん、子持ちなん
かじゃなかったのですが。
まず、子供を発奮させるのは大変なことです。ほめて
育てろなんて言いますが、ほめりゃあツケ上がる、叱れ
ば萎縮する、てなもんで、ほんとに現場で教育をしてく
ださっている先生がたのご苦労は、並たいていのことで
はありますまい。
この話に出てくる教師は、信念を持って言葉の暴力を
ふるっていたわけですけど、母親はずうっと子供といっ
しょにいるので、そのつもりはないのに、イライラして
ヤツアタリ的に子供に感情をぶつけてしまって、結果と
して自己嫌悪になることも多いです。そんなときに、子
供が自殺したくなってしまったりしたら、たまらないで
すものね。そのように考えると、気楽には楽しめない話
なんです。
ここでは、BJは狂言回しですね!
田島加代子(虫媒花)Chuubaika