[osamushi 7001] BJ  第 26 話 出演キャラリスト
Date: Sat, 4 Mar 2000 02:54:29 +0900

おがわです。
続いて第26話 「パク船長」 出演キャラクターリスト(出演順)

  ヨッツン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・密航者
  ムッシュウ・アンペア・・・・・・・・・パク船長
  佐々木小次郎・・・・・・・・・・・・・船員
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・船員
  ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
  ブラック・ジャック・・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
  ラムネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・船員
  カルピス・・・・・・・・・・・・・・・・・船員
  ハム・エッグ・・・・・・・・・・・・・・見物人
  レッド公・・・・・・・・・・・・・・・・・見物人
  ノタアリン・・・・・・・・・・・・・・・・見物人
  下田警部・・・・・・・・・・・・・・・・刑事
  中村捜査課長・・・・・・・・・・・・警官
  田鷲警部・・・・・・・・・・・・・・・・刑事
  七郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見物人

「ふしぎ旅行記」の二重人格者役でデビューしたムッシュウ・アンペアは
ランプやハム・エッグほどあくの強いキャラではないかわり、芸域が広く
複雑な役を演じることの出来るキャラクターだと思います。
個人的にはけっこう好きなキャラクターで、「罪と罰」のスピドリ役とか
「アトム大使」のサーカス団の団長役が印象に残っています。
今回のアンペアもかっこいいですね。
自分のすべきことに確信を持っている人間のかっこよさ、というか。

チャンコミ以外では収録されていないのは政治的配慮ということでしょう
けど、風刺としての漫画の役割を考えると、そういう理由で収録されない
というのはおかしなことです。

おがわさとし


[osamushi 7012] BJ第26話感想
Date: Sun, 5 Mar 2000 17:58:01 +0900 (JST)

 こんにちは。田島虫媒花です。

 第26話「パク船長」について:

 最初のページ、コマが揺れる船室を表現していて、中
にいる人々が右へ行ったり左へ行ったり。コマ自体も位
置が変わって、端がドーンと下に落ち込んだりしてます。

 これを見ただけでは何なのかわからないけど、次のペ
ージの、風を表すナナメの線とコマ割のナナメ線で、航
海中の船が暴風雨のため上下左右にゆさぶられているの
だということを感覚的に理解できてくるようになってい
る。
 遊びごころ充分で、余裕すら感じます。

 こんなドタバタみたいな表現ではなく、遭難しそうな
船にたくさんの人間が押し込められている状況の悲惨さ
を、もっとリアルに描いたほうが、テーマが鮮明になっ
たと思うんだけど・・・やはり少年誌だから、軽い描き
方にしたのかな?

 こういうコマの遊びって、漫画だけができることです
から、さーすが手塚先生おみごとな手ぎわ、と言ったほ
うがいいのかな?

 パク船長の粉骨砕身(文字通り)の努力もBJの心配
も、すべて無駄となる悲しい結末ですが、それゆえに印
象は濃いです。
 チャンピオン・コミックス以外未収録とは、ほんとに
残念。

  田島加代子(虫媒花)Chuubaika


[osamushi 7013] BJ第26話感想
Date: Mon, 06 Mar 2000 00:20:05 +0900

 みなさんこんばんは。金沢みやおです。
 しごとが一瞬とぎれたようなので,マンガを買い込み楽しむ私。
 「コドク・エクスペリメント 1」星野之宣,ソニー・マガジンズ刊。
 「カンビュセスの籤」藤子・F・不二雄,中央公論社刊,愛蔵版。
 「モンスター CHAPTER13」浦沢直樹,小学館刊。
 「20世紀少年 1」同じく浦沢直樹,小学館刊。
 むひひひひ,どれも面白そうだぞ。しかし手塚度はナシかい!>自分。
 まそれはさておき,

 「パク船長」

 二週続けての社会派ネタBJ。
 BJの奮闘むなしく,パク船長も密航者の老若男女も,嵐の海に藻屑と消えた。
 自由のない元の国に強制送還されることを何よりも恐れたみんなは,海上保安庁
 に救助を頼めというBJの主張を,ついに聞き入れることはなかった。
 隣国の国家体制という,あまりにも大きな障害物は,BJのメスではいかんとも
 しがたく,ラストのBJの表情は,悲しみと無力感に沈んだ。
 密航者全員をなんとか避難させたのち,不敵な笑みをうかべつつ船と運命を共に
 するパク船長には,信念に殉じたある種の満足感があったと思われるが,結局
 だれも救われない重い結末となった。

 う〜む。手塚先生は,二十数年前に少年誌にこんな物語をぶちかましていたわけ
 ですね。今の少年誌をよく知らないけど,多少なりとも社会や近隣国家に言及す
 るようなマンガはあるのかな〜(あってもウケてないだろうな〜)。

金沢みやお


[osamushi 7014] Re: BJ第26話感想
Date: Mon, 6 Mar 2000 01:57:15 +0900

薮内です。

第26話 「パク船長」

金沢さんは書きました。
>  二週続けての社会派ネタBJ。
>  BJの奮闘むなしく,パク船長も密航者の老若男女も,嵐の海に藻屑と消えた。
>  自由のない元の国に強制送還されることを何よりも恐れたみんなは,海上保安庁
>  に救助を頼めというBJの主張を,ついに聞き入れることはなかった。
>  隣国の国家体制という,あまりにも大きな障害物は,BJのメスではいかんとも
>  しがたく,ラストのBJの表情は,悲しみと無力感に沈んだ。
>  密航者全員をなんとか避難させたのち,不敵な笑みをうかべつつ船と運命を共に
>  するパク船長には,信念に殉じたある種の満足感があったと思われるが,結局
>  だれも救われない重い結末となった。

ドラマの構成上必要があれば、みんなあっさり殺す。そんな感じがあります。
BJを迎えに行ってる時間があれば、サッサとボートで上陸すれば良かったのに
嵐がひどくなるのを待っていたようなドラマ仕立てです。
ついでに、重い病気の誰か(薄幸の美少女ならさらにgood)だけはBJにゆだねられ

助かるシーンでもあれば、少しは救えるように思えるけどなー。

ついでに隣国を「欧州の某国」に変えて、パク船長も「アルカード船長」くらいにす
れば
全集にも収録出来たのではと思います。

>  自由のない元の国に強制送還されることを何よりも恐れたみんなは
>  隣国の国家体制

この2つを結んだ所に再録の難しさがあると思います。
「自由」と「不服従」・・・この言葉の大切さを示したかったのでしょうか。

 薮内 覚


[osamushi 7020] RE: BJ第26話感想
Date: Tue, 07 Mar 2000 02:34:13 +0900

 みなさんこんばんは。金沢みやおです。

>[osamushi 7014]薮内さんwrote:
>ついでに隣国を「欧州の某国」に変えて、パク船長も「アルカード船長」くらい
>にすれば全集にも収録出来たのではと思います。
     :
>この2つを結んだ所に再録の難しさがあると思います。

 なるほど。
 私が軽率に考えると,国名を特定したわけでもなし,そんなに問題になるの?
 という感じですが,やはり事はそう簡単ではないのですね。
 時事問題を作品に取り入れる難しさを感じました。

>[osamushi 7017]こにしさんwrote:
>少しは手塚度あると思いますけど(^^)
>星野さんは集英社の手塚賞、藤子さんと浦沢さんは、手塚文化賞とってますしね!

 あっ,そうでしたそうでした!。それを意識して買ったのではないのですが,
 しらずしらずのうちに,手塚先生に縁あるマンガを私は選択していたのでしょう
 か。先の4冊,すでに読み終えていますが,それぞれに面白かったっス!。


[osamushi 7444] BJ 第26話 感想
Date: Tue, 02 May 2000 15:07:28 +0900

こーすけ@大遅刻投稿

第26話「パク船長」の感想です。

絵が全体的にどす黒い感じです。もやもやっとした、というのか、、、
元がカラーだったのでしょうか?
話が密入国ということで、ダークで危険な雰囲気が出て良いと思うので
すが。結局、大勢の(全員?)人が死んでしまったのですが、BJの気
持ちは複雑ですね。死刑になるより、密航しようとして死ぬほうがまし
と考えるか、助けを求めて死刑になるか、、、あるいは、、、最後の1
コマのBJの表情に表れているように思います。

最後のほうをちょっと確認してみたんですが、全員が死んだというわけ
ではないようですね。たぶん、生き残った連中もいるはず。パク船長も
もしかしたら、、、でも、ここではそんな事はどちらでも良いこと。こ
こで言いたいのは、「密航」という本質的な問題なのですから。
それにしても、この書き方だと、密航するのは仕方のないことだ、みた
いな節がありますが、決してそうではないですよね。どんなに貧富の差
があったとしても、どんなに政治の善し悪しがあったとしても。とは言
え、富んだ国の人が贅沢をしても良いというわけでもないし、政治がう
まくいってないのを他人事のように言うわけにもいかない、、、国際問
題って難しいです。

Kousuke Nishimura(西村 浩輔)


[osamushi 7638] BJ 第26話 感想
Date: Sat, 17 Jun 2000 23:18:39 +0900

宮川です。 BJ 第26話 「パク船長」 感想。

密航船の話しです。
密航船の国は?ですが、現在日本でも密航船の問題がありますね。
ラスト「死んでまで日本なんかへ来たいんですかねえ・・・」とありまが、
まだ日本は他国(密航してくる国)よりは、まわしと言えるのかもしれ
ません。(色々と問題点はありますが)

ラストのBJの顔は、さて何を語っているのでしょうか。
1974年連載時より今年2000年、この事に変化はあったのでしょうか。

<補足>

・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、内容変更なし。

・週間チャンピオン連載時の刷り色、本文−P.4.5.(カラー)
 扉表紙−P.6.7.(カラー)本文−P.8.(カラー)
 本文−P11〜26(2色刷り) ページ数、P21.
 発行日、74.6.10.

Takehisa Miyagawa


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