みなさんこんばんは。風呂から上がってきました,金沢みやおです。
「発作」
う〜ん,これねえ。
(1)ヒステリー症状の娘の仮病?を,BJが荒療治で見抜き,(2)ピノコはピアノ
を買ってもらう話。両者にほとんど関連なし!。今回の患者が,儲からない患者
ならなんでも良かったワケです。BJが,たとえ実質的には儲かっていなくても
ピノコのおねだりには不承不承ながら応えてしまう。そういう状況にある二人の
最近の関係が描かれてます。
娘の病気はまぁ舞台装置の一つにとどまりまして,あんまり重要ではない。
正直言って私には,今回のはどこといって面白い所のない話であります・・・。
BJ邸建て替えの見積もりに来た工務店の男が,ピノコに予算は5000円と言われて
「ごじょうだんを ケタが五つ たりませんよ」
と言うと,ピノコは書き文字で
ケタケタケタケタケタ と笑います。つまりケタが五つ。
手塚せんせ〜,このギャグしょーもないですよぉ〜(つい笑ってしまったけど)。
田島です。今晩は。
金沢さん:
> 「発作」
> 娘の病気はまぁ舞台装置の一つにとどまりまして,あんまり重要ではない。
きゃー、私は正反対の見かたですー!
ヒステリーは、フロイトが初めて精神分析の方法で治療をおこない、
「原因は性的欲求不満」と断じた病気(表現は不正確かもしれませんが
・・・当たらずとも遠からずだと思います。Hな背景を感じる病です)。
この話のポイントは「思いきり色っぽいポーズで延々ともだえる美少女」
だと思いました。
BJのおうちの改築や、ピノコのピアノのほうが添え物で・・・
BJは母親に向かい、「あんがい原因は、あなたのしつけにあるんじゃない
ですか?」と言っています。
この母親は「恋だの愛だの考えてる暇があったら勉強しなさい」と厳しく娘に
強制し続けてきた人なのではなかろうか?(教育ママっぽい外見からそう感じ
ました)
そのために、娘は性的な興味とか欲求とかを押し殺して生きてきて、抑圧
されたリビドーが、ヒステリーという形で噴出したんでしょう、と、BJは
言いたかったんだと思います。
まさかBJがレイプ?!・・・と、ドキッとさせられるシーンが見せ場
ですよね。
当然、あの「ふたりと5人」への競争意識がまだ先生の中にあったから
こういう話になったのでしょう。
手塚先生がピアノの名手でいらしたことは有名ですが・・・
野口さん、先生のピアノをお聞きになったことは?
田島加代子(虫媒花)
野口です。
また、突然振るぅ…。>田島さん。
2000.2.13 11:45 PM +0900に <虫媒花> さんが書きました。
> 手塚先生がピアノの名手でいらしたことは有名ですが・・・
> 野口さん、先生のピアノをお聞きになったことは?
うーーん。無いっす。
比較的余裕のある時も、そばにいたこたぁいたんですけれど…。
結局僕がそんなこと(音楽)に興味持って無いことは、先生先刻
ご承知で、無駄なことはなさらなかった…って、ことかと思います。
音楽好きの編集だったら、やってみせられたでしょうけどね。
#仕事場の隣のご家族の食堂に、ピアノはありましたから。
僕が先生のピアノ演奏を聞いたのは、後にも先にも、白黒TV時代の
「漫画集団 対 東京児童漫画会」の隠し芸大会での、ショパンの
「雨だれ」だけだと思います。(笑)
/|
/ |
√\  ̄\__
の イ /
ぐ サ /
ち オ
└┐/ ̄\
田島虫媒花です。おはようございます。
野口さん:
> また、突然振るぅ…。>田島さん。
とおっしゃりつつも、ソッコー出てきてくださり・・・
野口さん、ありがとうございました。
どうも野口さんが沈黙しておられると、寂しくて・・・
> 僕が先生のピアノ演奏を聞いたのは、後にも先にも、白黒TV時代の
> 「漫画集団 対 東京児童漫画会」の隠し芸大会での、ショパンの
> 「雨だれ」だけだと思います。(笑)
それでは、大フロイトと大手塚・・・20世紀の2大巨人をしのびつつ、
心にショパンを響かせながら、最後のコマの、うれしそうにピアノを弾く
ピノコの横顔を、いま一度拝見したいと存じます。
田島加代子(虫媒花)Chuubaika
仕事が忙しくって疲れ気味のkaosです〜
最初(中学の時に読んだ時)は、この仮病娘にくらべればピノコの
わがままなんて、可愛いもんじゃん と思ってましたが〜、
今回、読み直してみてピノコって幼児性暴虐者だなぁ、、、
とか、BJはピノコの存在で芝居の幅が広がっているけど、
なんかわがままな奥さんにふりまわされる旦那さんの様で、、、
ちょっと嫌かな〜
などとしょうもない感想をいだきました。
ただBJだけではないですけど、手塚先生の絵の魅力って
極端にギャグな絵とシリアスで細かい表情が同じページにあっても
違和感のない所が好きです。
みなさん,こんばんは。
最高ですか〜?。ねばねばしてますか〜?(納豆で)。
納豆で一日が終わりましたね笑。普通,今日あたりバレンタインデーのネタが
一つ二つありそうなもんですが。手塚MLは納豆!。
納豆のインパクトはチョコレートよりも強かった!。
>[osamushi 6837] 虫媒花さんwrote:
> ヒステリーは、フロイトが初めて精神分析の方法で治療をおこない、
>「原因は性的欲求不満」と断じた病気(表現は不正確かもしれませんが
:
> そのために、娘は性的な興味とか欲求とかを押し殺して生きてきて、抑圧
>されたリビドーが、ヒステリーという形で噴出したんでしょう、と、BJは
>言いたかったんだと思います。
うむむむ。なるほど!。それには全然気が付きませんでした。
フロイトが出ましたか。虫媒花さん読みが深い!。
> この話のポイントは「思いきり色っぽいポーズで延々ともだえる美少女」
>だと思いました。
う〜〜〜〜〜〜〜んとですねぇ(歯切れ悪し)。
一月の「18歳未満開封禁止」シリーズでの話とダブりますが,私の感覚では
本作のハダカも,ドキドキしないタイプのハダカなんですよ。
BJに頬を張られた娘の表情や,娘の室内での逃げ回りかた,の処理がギャグ
的にしてあるところに,手塚先生の照れを感じてしまいまして,Hシインを見て
ヤニ下がる,という以前に「こっちも照れる」「いたたまれない」「手塚先生
ムリにハダカを書かなくても」「おいたわしや」となってしまいます。
ライバルマンガに対抗しようとの先生の狙いですが,残念ながら今一つ効果が
出なかったのではないかと・・・,ひえぇすんまへ〜ん!(弱気)。
(少年の頃に読んでいたらまた別のインプレッションを得ていたでしょうが,
すでにこちらは,いい年こいたおっさんだぁ!苦笑)。
金沢みやお
インコです。BJ20話の感想です。
今回は、珍しくBJの車にナンバープレートが付いていますねえ(いつもは空白)
「1974」のナンバーは、もじって読むと「行くなよ」?
手塚先生のつっこみでしょうか。それとも私の考え過ぎでしょうか?
今回のBJとピノコの関係も、なかなかほのぼのしていていいですね。
表情豊かなBJは、見ていてとっても嬉しくなります。
薮内です。
> インコです。BJ20話の感想です。
>
> 今回は、珍しくBJの車にナンバープレートが付いていますねえ(いつもは空白)
> 「1974」のナンバーは、もじって読むと「行くなよ」?
> 手塚先生のつっこみでしょうか。それとも私の考え過ぎでしょうか?
この作品の初出の年をプレートにしたと思います。
1974年の18号が初出です。
年号が題名というと、単行本には「地球の悪魔」と改題されていますが
「地球1954」という付録があり、このとき「世界を滅ぼす男」という付録
と同時だったので、あわてて題を決めたが渡す原稿が逆になったという
話を聞いたことがあります。
確かに中身を読むと題名を逆にするとぴったりです。
野口さん、この話について何かお聞きですか。
> 今回のBJとピノコの関係も、なかなかほのぼのしていていいですね。
> 表情豊かなBJは、見ていてとっても嬉しくなります。
ピノコの百面相を見ていると、先生がこのキャラクター「ピノコ」を
どんなに気に入っておられたかというのがわかるようです。
ここで表された「ヒステリー」の説明はこれで良いのでしょうか。
ドクター竹内いかがですか。
薮内 覚
おがわです。
BJ 第20話 「発作」 出演キャラクターリスト(出演順)
ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
ノールス・ヌケトール・・・・・・・・・・田滝瓜家具店店員
ラムネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楽器店店員
カルピス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・楽器店店員
カオー・セッケン・・・・・・・・・・・・・カーテン屋店員
テツノのおっさん・・・・・・・・・・・・・壁紙屋
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・賀太工務店
ブラック・ジャック・・・・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ヒョータンツギ・・・・・・・・・・・・・・・ピノコにもらい泣きするもの
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・母(学園理事)
?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・娘
肝心の母娘が分かかりません。あとは基本。
虫媒花さん wrote:
> ヒステリーは、フロイトが初めて精神分析の方法で治療をおこない、
>「原因は性的欲求不満」と断じた病気(表現は不正確かもしれませんが
>・・・当たらずとも遠からずだと思います。Hな背景を感じる病です)。
確かにそうなんですが、ブラック・ジャックのヒステリーの説明は怪しい
ような気が・・・
僕も専門家ではないんですが、昔習ったところでは、ヒステリーは器質的
な障害がないにもかかわらず、心理的な原因で、さまざまな身体的、精
神的な障害が現れるというものです。
身体的なものでは、ヒステリー性の失明とか失歩なんていうのもあって
からだに障害がないのに目が見えなくなったり歩けなくなったりするそう
です。これは「仮病」ではないんです。本人にとっては本当に目が見えな
かったり、歩けなかったりする。「チャップリンの「ライムライト」に出てくる
バレリーナがそうですね。)
どうも、この娘さんのはただの「仮病」にしか見えないんだけど・・・
ただし「ヒステリー性格」というのがあるそうで、これは「自己顕示的、演劇
的、自己中心的、虚言的、被暗示的、幼児的、コケティッシュ」というもの
だそうだから(今、心理学事典で調べた)、これはまさにこの娘の性格そ
のままですね。
「ヒステリー性人格障害」なら診断名としてありうる?(境界パーソナリ
ティー障害?<あてずっぽう)
専門家の方おられたらぜひ教えてください。
あ、あとヒステリーは神経症の一種だと思うんですが、ふつう神経症を
「精神病」とは言わないのでは?広義の精神病には入るのかな?
おがわさとし
竹内です。
On Tue, 15 Feb 2000 23:54:33 +0900
薮内 <yabuuchi@po.aianet.ne.jp>さん wrote:
> ここで表された「ヒステリー」の説明はこれで良いのでしょうか。
> ドクター竹内いかがですか。
ご指名なので、またしゃしゃり出てきました。
手元にあるのはチャンコミ第3巻(昭和51年5月20日発行の第11版)です。
まず、もくじに誤植を発見。
第18話 木の芽、第19話 発作、第19話 血がとまらない、第21話 誘拐
となってます。どうでもいいことですが…。(^_^;)
さて、ヒステリーですが…
ヒステリー症状は古くはヒポクラテスの時代に文献に記載されており、
女性に多くみられ子宮に病因があると考えられたところから、子宮を
意味するギリシャ語hysteraにちなんで名づけられました。もちろん
子宮とも女性機能とも関係はありません。その後、19世紀末にフロイド
らの研究によって今日のヒステリー概念が確立され、神経症(ノイロー
ゼ)の一種とされています。心的な葛藤の解決を様々な身体的症状
をひきおこす現象の中に転換し、逃避することによって回避しよう
とするものです。具体的な症状は、頭痛、しびれ、痙攣、失語、
視力障害、嘔吐、咳、もうろう状態などですが、原則的にあらゆる
症状を呈しうる病態です。また、その多くは患者にとって不愉快な
ことを契機として発現します。
ブラックジャックの説明の様に、他人の目にふれる場所で、わざと
らしく発作をおこしたりするヒステリーもありますが、すべてが
そうだという訳ではありません。それだけ症状が多彩だということ
でもあります。だから、ブラックジャックの説明が間違いだとも
言い切れません。
On Sun, 13 Feb 2000 23:45:16 +0900 (JST)
虫媒花 <zt789-m86@mzz.spacetown.ne.jp>さん wrote:
> この話のポイントは「思いきり色っぽいポーズで延々ともだえる美少女」
> だと思いました。
これはヒステリー発作時に全身を反らせて弓状になるという、その名も
「ヒステリー弓」と呼ばれる状態を描いているだと思います。
いや、背景にエッチなことを想像するのは自由ですが…。(^_^;)
この話の題名は「発作」なんですから、ヒステリー発作は重要なのだと
思いたいのですが、どうも重要じゃないみたいだと思います。
こじつけるとすれば、将来ピノコがヒステリー発作を起こさないように、
ピアノを買い与えた…くらいにしか思えませんねぇ。(^_^;)
-------------------------------------------------------------
『遊びをせんとや 生れけむ | 竹内一浩 Kazuhiro TAKEUCHI
戯れせんとや 生れけん』 |
-------------------------------------------------------------
こーすけ@とりあえずはこのへんまで
第20話「発作」の感想です。
ほのぼのした話です。ピノコの暴れっぷりが主役ですが、ヒステリー女
との対比がなんとも(^^)最後にピアノを弾かせてあげたのは、飴と
鞭の教育なんでしょうね。直前でインテリママに「あなたのしつけにあ
るんじゃないですか?」と言っているのを受けて、自分もピノコにちゃ
んと接してあげないと、と考え直したんだと思います。
木の芽の後の話だから、やっぱりほのぼの系でないと。
Kousuke Nishimura(西村 浩輔)
宮川です。 BJ 第20話 「発作」 感想。
サンドイッチ構成の作品です。初めと終わりがピノコの家具について
の話しで、中に発作(ヒステリー)患者の話しとなっています。
ヒステリーというのは一種の精神病でね・・・と、BJが説明します。
最近はヒステリーという言葉をあまり聞きませんが、校内暴力や
家庭内暴力も一種のヒステリーなんでしょうか。
<補足>
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、内容変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
ページ割り、扉表紙、P112.113が本文をかねています。
本文−P114〜131。発行日、74.4.22。
・週間チャンピオンでの台詞変更はあります。
Takehisa Miyagawa