おがわです。
ブラック・ジャックといえば、手塚キャラの集大成作品ということでも
有名な作品です。
実はブラック・ジャックの全出演キャラクターのリストを作って見たので、
この機会に発表してみようかと思うんですが。
とりあえず第1回の分。登場順。
ロック・ホーム（アクド）
？おそらくオリジナル（デビイ）
ドジエモン（白バイ警官）
カオー・セッケン（白バイ警官）
レッド公（ニクラ氏）
ハム・エッグ（二クラ氏の部下）
ヘック・ベン（二クラ氏の部下）
お茶の水博士（医者）
力有武（二クラ氏の部下）
ブラック・ジャック（ブラック・ジャック）
テツノのおっさん（二クラ氏の部下）
アセチレン・ランプ（刑事）
？おそらくオリジナル（デビイの母親）
サボテン（デビイ側証人）
丸首ブーン（検事）
スパイダー（二クラ氏の部下？）
ヒョータンツギ（？）
第1回は、このMLの人ならおなじみのキャラばかりですね。
特に付け加えることなし。
このBJの感想を述べる会が今後も続くんなら、それにあわせて全話分
発表したいんですけど、どうでしょうか、こにしさん。
量多いんで、やめて、というんでしたらやめておきますが・・・
回によってはけっこう新しい発見があって面白いですよ。
あと抜けてるところ、間違っているところがあれば、それもご教示いただきたいと
思っています。
おがわさとし
薮内です。
私はこの作品をリアルタイムで読んだ記憶がありません。
この年、昭和４８年に就職しましたのでまさに仕事を覚えることに
必死だったせいかもしれません。
でも、ビッグコミックの手塚先生はよく読んでいたのですが、
チャンピオンはあまり見なかったからでしょうか。
さて、
冒頭の車を走らせ、壁に激突するのはアトム誕生の原因となった
設定と同じですね。
ジェイムス・ディーンがたった３作でこの世を去ったのが車の事故
で、映画好きの手塚先生にはそのニュースが強烈だったかなと
思いました。
あれ、アトム大使と事故死とどっちが先だったかな。？
ラストシーンの 「ト書き」はまるでテレビドラマの「木枯らし紋次郎」
からのパクリ（参考と言うべきか）だと思います。・・・・・注１
全体的には外科手術の腕を活かして悪人を懲らしめる「勧善懲悪」
の物語に見えます。一匹狼の渡世人で、何事にも関わらないで
いるはずが成り行きで悪人を懲らしめる木枯らし紋次郎がここでも
影響していると思います。
さらに、ブラックジャック悪いアクドに対して
「からだも心もくさってるやつは、手術したってむだ」と
医者としては治療せず冷たく切り捨てていますね。
そのくせ手術料はがっぽり取って（デビイに与えたけど）、詐欺罪に
当たるんじゃないかと思います。
アクドの父親にバレたら「世界中を探して殺してやる」と叫ばれそうですね。
コマで面白いのはデビイが母親に自分であることを証明するときの
ハサミで布を切る場面の何とへんてこりんなことです。・・・注２
しかし、チャンピオンの表紙にもならず、巻頭カラーでもないスタートは
先生にとってどんな物だったのでしょう。
注１ 全集(MT366)のラストシーンからは削除されています。
よって全文掲載します。（著作権大丈夫かな？）
ブラック・ジャック
日本人である以外 素性も名まえもわからない。
だがその天才的な手術の腕は神技とさえいわれている。
このなぞの医者は、今日もどこかで、メスを持ち
奇跡を生んでいるはずである。
注２ 全集(MT366)の２７ページの左上のコマです。
薮内 覚
坂本です。
私がこの第1話を読んだとき、これは体と一緒に脳まで移植して、アクドの人
格がデビイに変わってしまうのだろうと思いながら読んでいて、最後にデビ
イの顔を整形しただけということがわかって、なあんだ、そうか、と思った
のを憶えています。
さて、批判じゃない引用はかまいませんよね。
薮内さん:
> あれ、アトム大使と事故死とどっちが先だったかな。？
1951.4 〜1952.3 アトム大使
1931.2.8〜1955.9.30 ジェームス・ディーン
> ラストシーンの 「ト書き」はまるでテレビドラマの「木枯らし紋次郎」
> からのパクリ（参考と言うべきか）だと思います。・・・・・注１
「ト書き」以前に、タイトルの「医者はどこだ!」ですが、これは、つげ義春
の「ねじ式」に出てくるセリフで、パクリだとはいいませんが、手塚はつげ
をかなり意識していたのではないかと思います。
注1 木枯らし紋次郎。上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれたという。
十歳のとき国を捨て、そのご一家は離散した。天涯孤独の紋次郎。
....(あとは思い出せない) 芥川隆行のナレーションだったはず。
参考までに、第1話に関して、私が以前このメーリングリストに書いたものを
添付しておきます。
: Date: Thu, 8 Apr 99 03:13:30 JST
: From: Tomohiko Sakamoto <sakamoto@sm.sony.co.jp>
: Subject: [osamushi 5127] Re: BJ の最初のアップ
: To: osamushi@iijnet.or.jp
:
: 寺井さん:
: > 私、半年ほど前に手塚さんの原稿に触れる機会があったのですが、その
: > 折、『ブラックジャック』の第一話でBJの最初に登場するシーン…そう、
: > 飛行機のタラップをBJが下りてくるシーンです…のBJのアップが切り貼
: > りされていたのがとても気になりました。
:
: 下記の 4種類のブラック・ジャックを比べてみましたが、最初の登場シーンに
: 顔の描き換えはありません。その他、違いに気づいたところを挙げます。
:
: [1] 週刊少年チャンピオン 昭和48年11月19日号
: p.53 表紙: トランプのダイヤのジャック
: p.55 電柱激突シーン 右上に 「[第一話] 医者はどこだ！」がある
: p.56「ある日 ヨーロッパのある国で……」がない
:
: [2] 少年チャンピオン・コミックス 昭和49年5月20日初版発行
: p.5 表紙: 第1話 医者はどこだ！ p.18 の 3コマ目を使用
:
: [3] ハードカバー ブラック・ジャック 1 BLACK JACK 1 昭和62年4月5日 初版発行
: p.3 表紙: WHERE'S THE DOCTOR?! 医者はどこだ！
: p.26 [1], [2] の最終ページにある 「ブラック・ジャック
: 日本人である以外 素性も 名前もわからない
: だがその天才的な手術の腕は 神技とさえいわれている
: このなぞの医者は 今日も どこかで メスを持ち
: 奇跡を生んでいるはずである」
: というキャプションの一部の漢字表記が次のように変更されている。
: 「神技とさえ」→「神業とさえ」,「今日も」 →「きょうも」
: p.4〜p.8 はカラー。フキダシはすべてルビなし
:
: [4] 手塚治虫漫画全集 366 ブラック・ジャック(19) 1995年2月16日第一刷発行
: p.5 表紙: 第1話 医者はどこだ！ (絵なし)
: p.28「ブラック・ジャック ... である」がすべてない
: ルビなし
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坂本智彦
倉田わたる です。
問題になっている、ハサミの異様な持ち方ですが、私も初めてこれを見
た（読んだ）時には驚きましたが、その持ち方を見た母親が、（顔かたちは
変わっていても）ひとめで「息子だ！」、と、判るくらいなのですから、あ
の不思議な持ち方は、全く問題ではない（というか、普通の持ち方をしてい
たら、話が成立しない）、と、すぐに納得してしまったんですけど。[;^J^]
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倉田わたる
宮川です。お久しぶりです。(^^;)
「ＢＪの感想を述べる会」いいですね。僕も、少し参加したいです。
でも、最近あまり本を読んでいませんので、以前メモしたノート
からの簡単なメモになりますが、宜しくお願いします。
・第一話「医者はどこだ！」
１）．チャンピオンページ割り・・・扉Ｐ．５３．Ｐ．５４〜７６．墨一色。
２）．手術メモ・・・デイビをアクドの顔そっくりに整形手術。
手術科、不明。
３）．舞台設定・・・ヨーロッパのある国。
４）．秋田ＣＣでの変更内容
初版ＶＳ昭和６０年度版 変更なし。
昭和６０年度版ＶＳ平成８年版 変更なし。
５）．チャンビオン掲載時ＶＳ秋田ＣＣ
・チャンピオンＰ．５５→タイトル入り。→秋田ＣＣ 、Ｐ．７→タイトルなし。
・チャンピオンＰ．５６→「ある日 ヨーロッパのある国で・・・」が、なし。
秋田Ｐ．８には、あり。その他、変更なし。
６）．感想。・・・リアルタイムで初めて読んだ時は、あまり記憶に
のこる所がなかったのですが、何回か読み返してる内に、
印象に残る言葉が、出てきました。
ここでは、ニクラ氏の金の権力という人間が描かれてますが、
単純明快な描き方だと思います。子供たちにも読んで理解で
きることだと思います。
さて、この話しで書き留めた言葉は、
「からだも心もくさってるやつは、手術したってむだだとさ！」
「あの先生は きっと天使だね ママ」
第一話にしては「天使だね」は、ＢＪのその後の印象を示すか
のような台詞だなと思いました。
では、大変意味不明な個人的な内容になりまして、
失礼をしました。m(_ _)m
Takehisa Miyagawa
土田です。
ブラック・ジャックが始まったのが昭和４８年１１月
この時期、私は手塚漫画を卒業して（と本人は
思っていた）仕事に精を出していました（＾＾；。
したがって当然リアルタイムでは読んで
いないのです。
この作品をはじめて見たのは少年チャンピオン
コミックス版でした。
この時には既にブラック・ジャックの評価は
ある程度固まっていてはじめて読んだ時は
なるほど評判どおりの面白い作品だなと
いうのが第一印象でした。
ハサミの使い方確かにへんですね。
でも倉田さんのお考えに私も納得しました。
しかし、この第一話の柱には
「総力を結集した長編新連載だ！！」と
書いてあるんですが、確か最初は５話程度
の連載予定だったはずですよね。
なのになぜ「長編」としたのでしょうか。
ほとんど感想文になっていない（＾＾；。
それでは。
ウランちゃんで〜〜す♪
「医者はどこだ！」を読んでの感想でごジャリますル♪
第一に、ＢＪが手を抜いたな！と思いました♪
だって、すイゴイ技術を使っての手術があるのかと思ったら、
整形手術でゴマカしたと思ったんだモン♪
手術する事故った息子がもっと良い子で、本当の悪人の死刑囚が献体を申し出ていたら
ＢＪのテクニックが見れたのかな？なんて♪
さらに、手術する息子が本当に良い子で、ストーリーの通り父親の力で無実の少年の体を
死刑囚として差し出された場合、ＢＪは悩まなかったのかな〜〜っ！なんてことも♪
偉いと称する人の命令で、無実の人をあっと言うまに死刑囚にしてしまうところなんかは、
どこかの国の何処かの県の警察組織の体制をダブらせて、ゾッとしましたです！ハイ♪
まだ第１話なので、ＢＪの能力がどの程度のものなのかがまだ判らないスタートの話と
読みましたデス！ハイ♪
ヘンテコなコマの疑問は、倉田さんの仕立屋の「母親に一目で判る特別なハサミづかい」
と言う説で納得がいきましたデス♪
ありがとうごジャリました♪
藤原です。
私も「ＢＪの感想会」に参加させてください。
ブラックジャックの連載が始まったとき、私は中学生でした。
手塚先生には興味がありましたが、まだ、手当たり次第と言う
感じではなかったので、リアルタイムで読んだ記憶はありません。
チャンピオンの切り抜きも数話所持していないモノがあり、この
第１話は掲載誌で読んだことはありません・・・。
ということで、単行本で読んだのが初めてでした。
その単行本も１巻から順に購入していったのではないので、第１話が
最初に読んだ話ではありません。
現在、私の部屋が倉庫状態になっていて、ブラックジャックの単行本
まで辿り着けない（笑）ので、あいまいな記憶で書きます。
まず、みなさんと同じように、ハサミのコマが印象深かったです。
それも今回の倉田さんの説明で納得してしまいました。
また最後のコマで、ブラックジャックが、窓際で腕を組んでいるシーンが
好きです。
私は、ある１コマやポーズが非常に印象深く残っている場合があるの
ですが、この最後のシーンは、その中の一つですね。
以前、放送された「カルトＱ 手塚治虫」の予選で、ＢＪの第１話の
サブタイトルは？ という問題が出たように記憶しています。
あまり感想になっていないか・・・。
申し訳ありません。
では。
こーすけ＠やっと引っ張り出してきました
週末にちょっくら実家に帰って（と言っても下宿してるところから３０分
ほどで帰れる＾＾；）、チャンピオンコミックスを取ってきました。
ある靴屋さんの紙袋が２５巻ぴったり入るサイズなんですよね・・・・
それで、読み返してみて気が付いたことを少しだけ、、、
Wataru Kurata <kurata@rinc.or.jp> wrote:
> 問題になっている、ハサミの異様な持ち方ですが、私も初めてこれを見
> た（読んだ）時には驚きましたが、その持ち方を見た母親が、（顔かたちは
> 変わっていても）ひとめで「息子だ！」、と、判るくらいなのですから、あ
> の不思議な持ち方は、全く問題ではない（というか、普通の持ち方をしてい
> たら、話が成立しない）、と、すぐに納得してしまったんですけど。[;^J^]
このことですが、確かにドアップのコマで妙な持ち方をしているのはこう
いう理由だったのか、と納得したのですが、よくよく見るとその前のコマ
や、同じページの５コマ目では普通の持ち方、、、、、
もしや、なんだか妙な気がするのはこっちとのギャップというのもあるの
では？と思ったのでした。
それと、最初のころのブラックジャックの顔が違うという話ですが、原因
は前髪が短かったり、つぶらな眼だったり、美少年っぽい顔かたちだった
りしてるからですね。で、５話あたりで安定してきているのですが、その
移り変わりが微妙で、、、、こにしさんが違和感がないと言っておられた
のもわかるような気がします。
１話から順番に読んだ人にとっては、あまり違和感がなかったのではない
でしょうか（ちなみに、僕は豪華版の３巻あたりから読みはじめたので、
この話の絵にはかなり違和感がありました）
Kousuke Nishimura（西村 浩輔）
みなさんこんにちは。金沢みやおです。
お正月休みのこの機会，これから追いつこうと考えたりして。
なるべく短く，脱力して，気楽に，とりとめなく，いってみよ〜っと。
「医者はどこだ！」
お茶の水博士院長の病状説明で，不覚にもまた笑ってしまった。
何度も読んでいて，ギャグは分かっていると言うのに。
秋田文庫版では，ニクラ氏は
「フフ 世間は善人だらけのためにはできとらん！」と言っているが，
「フフ 世間は善人だけのためにはできとらん！」の間違いではないのかな〜，
と読み返すたびに思う。
まあいずれにしても，そんな傲慢なコトを言うから，ＢＪのイカサマプラン
にひっかかるハメになるのだぞ！。