手塚治虫最新情報「手塚治虫メールマガジン」
1998/10/12 創刊号(通巻1号/546部発行)
最新手塚治虫情報をお知らせします。 Osamushi Mail Magazineは、出版・イベント情報などホットな話題をお届けする 無料メールマガジンです。
9/3より宝塚市手塚治虫記念館の展示が「マグマ大使展 テレビ黎明期の 特殊撮影技術〜同時開催 円谷プロ『ウルトラマン』の世界展」になりました。
この展示は、手塚治虫の原画(99枚)とマグマ大使の制作に関する映像などを 中心に特撮技術について考える展示構成になっています。
しかし「宝塚の記念館は遠くて行かれない!!」「時間がない!!」という声を よく耳にします。 そこで「Webでめぐるマグマ大使展」と称して関連サイトを紹介します。 せめて行った気になってくだされば・・・と思います。
このコーナーは、毎月手塚関連Webを運営されている方に登場してもらい ご本人からWebを紹介してもらうというコーナーです 記念すべき第1回目は鈴木昭彦さんに登場してもらいました。
戦後漫画界の始祖ともいわれる手塚治虫。その作品のすべてを紹介し、 キャラクターシステムなどとハイパーリンクで結ぶWebです。
「え〜〜、ども「Encyclopedia of Osamu Tezuka」を運営している鈴木です。 栄えある一回目のWeb紹介に載せてもらえることになりました。 私のサイトでは手塚先生の作品のそのすべてについての 資料性を第一に 考えてデータベース化しています。 つまり、初出・再録・作品内容・キャラクターシステムetc...。 もちろんまだまだ発展途上でして、完全版は多分 一生無理ではないか、と(^^;)。 「ここ間違っているよ」「こんな情報入れたらいいんじゃない」 といったご意見も大歓迎です。 迷路のように入り組んだハイパーリンクで構成されているので 迷子にならないようにとりあえずトップページをブックマークしましょう(^^) もちろんリンクフリーですのでご一報ください。 また、ただ今「ホームページ大王」という ところでコンテストをやっていて ぼくのところもノミネートしたので、よろしければ投票してやってください。 トップページに投票ボタンがあります。 鈴木でした、ども。
このコーナーは、手塚作品ベスト10を読者の皆様にお聞きし 作品についての思いを誌上に語ってもらうコーナーです。 まだ読んでいない作品があれば参考にしてください(^^)
さて、皆さんはどうでしょう。 ぜひご意見を!!!!
このコーナーでは、皆様の作品ベスト10を募集しています。
このコーナーは、ゲストに登場してもらいお話を聞き 次号のゲストを紹介してもらいリレートークしていくコーナーです。
ゲスト:田崎陽大さん(T)、聞き手:こにしあきら(K)
文中で手塚治虫ファンクラブの事を「手塚FC又はFC」と表記しています。
(K):ネットに広げようファンの輪」の第1回目のゲストは 手塚治虫FCの担当になったばかりの田崎さんに登場してもらいました。 こんにちは!!よろしくお願いします。
(T):どうもよろしくお願いします。
(K):突然なんですけど、FC担当になったのはどういうきっかけからなんですか?
(T):僕はもともと手塚プロのアニメスタッフだったんですよ。 それが何でFC担当になったかというと、実は今年に入って からの話なんですが、FCを10年以上担当されてきた和久さんという方が 出産の為退社する事になったんですけど、後任者がなかなか決まらなくて。 そこで、僕としてもFCの方が能力を活かせる、と思ったので、 思い切って上司に「やらせてもらえないか」と頼んだんです。 正直、手塚作品のイロハもわからないような人が後任に すえられるんじゃないか、という不安もありましたし(笑)。
(K):もともと編集の仕事が好きだったんですね。 製作スタッフ出身という事で突っ込んだ特集も期待出来そうですね。
(T):そうですね。頑張ります…って、もうシメちゃった(笑)。
(K):手塚プロに入社されて得した事とかありますか?
(T):得した事・・・うーん、原画をときどき見られる事でしょうか。 特に職場が資料室に変わってからは機会が増えました。 あ、あと手塚ファンの知り合いが増えました!これは有難い事です。
(K):原画の中で仕事が出来るのはうらやましい(笑)逆に損した事は?(笑)
(T):損した事は・・・ファンとしての文句を、言う立場から言われる立場に なってしまった事かな(笑)。
(K):ハハハハ!!それは辛いですね。ところで10月中旬にFC担当になって 初めての会誌が出るようですが会誌製作で苦労したんじゃないですか?
(T):うーん・・・実は結構楽しかったんですよ(笑)。 今回の会誌は文字だらけだったんで、本当は校正なんか すごく面倒な作業のはずだったんですが、なんせ初体験なもので、 やってて新鮮でしたね。まあ緊張感だけはあったので、逆にもっとはじけて 田崎色を出せたら良かったかなという感じです。
(K):田崎色!!なんかFCに対しての意気込みを感じますが これから、どんなFCを目指しますか?
(T):個人的に今一番やりたい事は、FC限定のグッズ作成です。 一般売りでは実現不可能な、マイナー作品グッズがあると いいと思いませんか?もしくは、デザイン化された絵では なく、先生の原画のみを使用して作ったグッズとか・・・ いつ実現できるかはまだわかりませんが、いずれ必ず・・・ と思ってます。
(K):いいですね。それが実現したらファンは喜ぶでしょうね。 ただ、一般に売られる商品についても手塚先生が書くような線を 生かした商品がもっと増えればなあ〜なんて思います。 どうも市販の商品で使える物が少なくて・・・うんざりしてます。 とにかく陰ながら応援してますから実現に向けてがんばってください。 で、会誌の中身についてはどうですか?
(T):会誌にしても、もっと読んで楽しいものにしたい。 というのは、パソコンを始めてから特に感じるのですが、情報を 提供するスピードが、会誌はどうしても劣ってしまうんです。 2ヵ月に一度の発行では載せる情報も限られてきますし。 例えば、「ある週刊誌にアトムの絵が載っている」なんて情報も、 ネット上では有効でも、発行が2ヶ月先の会誌では過去形のネタに しかならない。 だから僕としては情報はもちろん、他の面でもFCの特色を 出したいです。絵を豊富に使ったりとか、資料性を高くしたり とか。面白い投稿コーナーなんかも作れたらいいんですが。
(K):時代の流れで情報は早くなってますが逆に会誌では情報を記録として 残して欲しいです。たしかにネットでは、ここでこういう特集があった とかニュースがリアルタイムに流せるけどすべてを網羅する事は不可能で 時間が経つとわからなくなります。FCでその辺を押さえて 1年間の関連記事リストみたいのを掲載してくれると個人的には いいなあと思います。資料性が高くなるのはマニアとしては うれしいですしね。これからFCの動きに注目しますね(^^)
(T):記録としての重要性は感じてます。会誌のバックナンバーは すごく大事な資料ですからね。
(K):ところで会誌の最新号の内容をちょこっと教えてくれませんか?
(T):まずは「全集完結特集」。皆さんから寄せられたお便りの他に、 講談社と手塚プロの全集スタッフによる対談があります。
(K):完結まで20年の大プロジェクトですからね。全集出た頃 私まだ小学生でしたよ。人それぞれ思いがありますね。きっと!!
(T):あと小西さんも参加している「記念館・スターシステム展レポート対談」 復刻ライブラリーは『地球トンネル』の第2回目です。
(K):対談は、MLで5月に記念館オフしたんですが、その時のメンバー が参加してるんです。ちょっとはずかしいですね。 それと復刻ライブラリーはFCの目玉の一つですよね。 出来れば一年ブックの『せむしのこうま』とか『しらゆきひめ』 なんか載せてくれると個人的にはうれしいんだけど。 これ以前、国会図書館で読もうとしたら切り裂きジャック?に 手塚先生の部分だけそっくり切り取られてて頭にきたんですよ。 全集にもどこにも載ってないから読むことができない。 読めないと余計読みたくなるんですよね(笑) 物がないから本に出来ない作品があるなんてちらっと聞くと やりきれない思いがします。 ところで話は変わるんですが、田崎さんの一番思い入れのある作品は なんですか?
(T):すいません、二ついいですか?
(K):どうぞ、どうぞ(笑)
(T):『B・J』と『ユニコ』です。 『B・J』は手塚作品の面白さにのめり込むきっかけとなった作品です。 こういう方多いと思いますが、まあ僕も御多分に漏れずという事で。 昔、評論家の呉智英さんが、手塚先生について、「物語作りは職人的 うまさ」と語っていた事がありましたが、『B・J』を読むと、まさに その言葉を実感します。あまりの見事さにクラッときてしまいます。
(K):私も『B・J』はリアルタイムに読んでいたので思いが深いです。
(T):あと『ユニコ』ですが、これはもうとにかくかわいい! 色もいいし、名前もいいし、キャラクターデザインもいいし・・・
(K):私も『ユニコ』好きです。残念ながら講談社の全集ではモノクロで 色が楽しめませんね。だから「リリカ」を大事にとっていて 時々出して読んでます。そういう人って多いんじゃないですかね。 あの微妙な色がなんともいえない(笑)
(T):実はユニコに関するものを探してます。 情報があったら教えてほしいです。こんな商品がでてたとか、 あそこに売ってたとか。 特にサンリオのギフトブック1巻がどこかにないかなあと。
(K):サンリオのギフトブックは、最近みかけなくなりましたね。 でもこまめに古本屋を探せばきっと出てくると思うけど。 もしかしたら、ここで呼びかけたら出てくるかもしれませんよ(笑)
(T):どなたか情報をお持ちの方は、メールマガジンまでお願いします(笑) ところで「リリカ」の全揃いって今いくらぐらいなんでしょうね?
(K):「リリカ」は、まんだらけ(古本屋)でセットで25000円ぐらいかな。 とちょっと横道にそれちゃったのでお話の続きを!!
(T):はい(笑)。それで、『B・J』で手塚入門を果たした僕は、当然 他の作品にも手を出していくわけですが、その時、先生のもう1つの魅 力、「絵のかわいさ」に気づくわけです。特に動物作品なんてもう…(笑) うちは元来、動物好きの家系でして。だから『チッポくんこんにちは』な んかも、マイナーだけど大好きです。動物じゃないけど『アトム』も 昭和34〜5年あたりはかわいいですよねー。「エジプト陰謀団の秘密」 とか、「デッドクロス殿下」とか。
(K):『らびちゃん』なんかもかわいいですね。
(T):『らびちゃん』・・・最高です(笑)。
(K):私は、逆に青年漫画の方に魅力を感じました。 小学生の頃、『ガラスの城の記録』読んで今まで読んだことのない衝撃を 感じました。未完なのが残念ですが、こんな漫画もあるのかと ちょっぴり大人になったような気がしました。 そろそろプライベートの事も聞いちゃおうかな(笑) 休みの日は、なにしてるんですか?
(T):最近、「仁義なき戦い」観てから東映のやくざ映画にはまっちゃって(笑) ビデオ漬けになってます。
(K):健さんとかですね。私は、日活の無国籍映画が好きなんです。小林旭の 「渡り鳥シリーズ」とかね。他に好きな映画とかありますか?
(T):黒澤映画大好きなんですが、先日亡くなられて残念です。寅さんも好きです。
(K):黒澤さんは残念でしたね。なんか大物がだんだんいなくなって しまってさびしい・・・。 ところで田崎さんはインターネットの経験はどれくらいですか?
(T):会社に入ってから始めたので・・・毎日触るようになったのはここ一年 ぐらいです。
(K):田崎さんのお勧めホームページがあったら紹介してくれますか?
(T):手塚プロ(笑)。やーらしいかな?(笑)
(K):そんな事ないけど・・・私どうも手塚プロのページは 画像が重くていらいらするんですよ。だからあまり行かないんです。 すみません(^^;
(T):でもいいホームページだと思いますよ。言いたい事書き込めるし。 あと僕は古い洋楽のファンなので、音楽評論家の萩原健太さんの ホームページをよく見てます。
(K):ビーチ・ボーイズとかですね。私はロックは、あまり聞かないんですが 一時期ウエストコースト・ジャズなんか好んで聞いていた時期が ありました。全然ジャンルは違うけど(笑)でも西海岸サウンド(笑) それなら楽器もやってるのでは?
(T):ギターを少々いじってます。
(K):いいなあ〜楽器が出来る人尊敬しちゃう(笑)不器用なんで 学校で習った縦笛ぐらいしか出来ない(笑) では、最後になにかファンの皆さんに言いたい事はありますか?
(T):手塚先生に関する情報はFCの命です。 何かの機会に皆さんのお力をお借りする事があるかもしれませんが、 その時はどうぞよろしくお願いいたします。
(K):は〜いわかりました(笑)では、お友達を紹介してください!!
(T):ではお友達は横山真理さんを・・・
(K):ハハハハ横山さんですか!!
(T):FCの会員さんで、ときどき事務局の方にも見学に来るんですが、 この人も大のユニコファンでして。しかもヤクザ映画にも造詣が深いという(笑)。
(K):横山さんがヤクザ映画に造詣が深いとは初耳だな〜(笑) 横山さんにはユニコとヤクザ映画なんかについて 突っ込んで聞かないと・・・(笑) では、ありがとうございました。
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手塚治虫の遺作アニメとしては"聖書物語""青いブリンク" そしてこの"新ジャングル大帝"が挙げられます。この中で 手塚先生の手が一番入っていないのがやはりジャングル大帝であります。 すなわちこの作品の放映が始まったときに現在の手塚プロはその第一歩を 踏み出した、といっても過言ではありません。 それと同じ日にこのメールマガジンは発行されました。 手塚プロを反面教師として(^^;、これからどんどん発展していきたいと 思います。 (たんとう:あきひこ)
お待たせしました!!創刊号をお届けしましたが内容の方はどうでしたか? いつのまにか季節は秋!!今週末にはいよいよ「ジャングル大帝」のライバル? 劇団四季のミュージカル「ライオンキング」の前売りが始まります。 ブロードウエィで大ヒットしているだけに日本でもヒットするのは 間違いなし・・・ちょっぴりくやしいけど私は見に行くつもり。 では!!
次号は、11月3日の発行予定です。
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